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新次元の才能 和久井沙良 [日本]

和久井沙良  TIME WON’T STOP.jpg

なんすか、このカッコよさ!
爆走するドラミングにのせて、
吉田沙良をフィーチャーしたオープニングの「tietie」に続いて、
さらに強力な「Calming Influence」で辛抱たまらず、イス蹴って踊り出しましたよ。

Pecori というラッパーは初めて知ったけど、フロウがやべえ!
ドラムスが叩き込んでくるタイトなビートと絡み合って、腰を直撃。
これ聞いて、踊らないヤツなんていないだろ、64のジジイを踊らせるんだからさ。
うわー、これ、10分くらいのヴァージョンに延ばしたDJミックス、作ってくんないかなあ。

ブレイクでピアノがリズムを崩すところや、ヴォーカルを乗せてくるところ、
サックスがフリーキーに吹きまくるところ、などなど、
トラック・メイキングの巧みなことといったら、もう圧倒されるばかり。
スリリングでキャッチーな場面を次々と展開していって、
リスナーの耳を引き付け、一瞬たりとも離さない。

前半の3曲で、この人のトラック・メイカーとしての才能に感服したんですけど、
後半は和久井の本領発揮で、
クラシックとジャスを修得したピアニストとしての力量を示します。
和久井沙良は東京藝術大学出身で、小田朋美や石若駿、角銅真実の後輩。
藝大在籍時にMALTAにフックアップされ、
サポート・ミュージシャンとして活躍してきたのだそう。

新世代ジャズも、クラシックの技術もある。
ヒップ・ホップやネオ・ソウル、ビート・ミュージックも咀嚼している。
短い尺でツカミのある楽曲を作れるから、CM音楽の需要もありそうだし、
華麗なストリングスを配したアレンジを聞くと、オーケストレーションの可能性も感じる。
和久井の将来には、期待の二文字しか見当たりませんね。
クラックラックス以来の衝撃です。
https://bunboni58.blog.ss-blog.jp/2019-11-05
https://bunboni58.blog.ss-blog.jp/2020-01-12

和久井沙良 「TIME WON’T STOP」 アポロサウンズ APLS2211 (2022)
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