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サヘル・フォークからソンガイ・ブルース・ロックへ シディ・トゥーレ [西アフリカ]

Sidi Touré  TOUBALBERO.jpg

ソンガイのシンガー・ソングライター、シディ・トゥーレの新作が届きました。
前作から少し間が空いて、5年ぶりとなったアルバムですけれど、
今回もスリル・ジョッキーからのリリースです。

これまでのサヘル・フォークなサウンドとは一新、
リズム・セクションを導入し、エレクトリックなサウンドにガラリと変わりました。
タル・ナシオナル顔負けの、エネルギッシュなソンガイ・ロックです。
http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2018-02-27

エレクトリックなサウンドにはなったものの、
エッジの立ったンゴニの響きは、前作と変わりありません。
シディが見出した若き天才ンゴニ・プレーヤー、カンジャファが、
今回も大活躍とばかり思いこんでいたら、
クレジットをよくよく見れば、そこにあるのは別人の名前。
カンジャファは、ユニークなマンデ・スウィングでソロ・デビューしたので、
独立したのかな。
http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2017-11-01

後任のンゴニ奏者ウスマヌ“パプ”ダニョンのプレイも、
カンジャファばりの粒立ちの良い弦さばきで、
アンプリファイドしたンゴニをぱきんぱきんと、ハギレよく奏でています。

急速調の曲が中心で、
かつてのような滋味に富んだソンガイ・ブルースの雰囲気とは違いますが、
新たなエネルギーがソンガイのフォークロアをベースとした歌に宿されて、
フレッシュな輝きを放っていますよ。

Sidi Touré "TOUBALBERO" Thrill Jockey THRILL442 (2018)
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