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ナイジェリアとUKが共振するバンクー・ミュージック ミスター・イージー [西アフリカ]

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アフロビーツの新人、ミスター・イージーの新作は、
ミックステープ“LIFE IS EAZI” の続編。
前作の「アクラからレゴス」から今作は「レゴスからロンドン」と、
いまも旅の途中にあるようです。
https://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2017-06-12

冒頭の短いイントロが、クラシックな香りのハイライフで、
思わず頬をユルませていると、続くトラックで登場するゲストは、シミ。
https://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2018-02-07
そのチャーミングな歌声を聞けば、すぐシミとわかります。
アデクンレ・ゴールドのヨメさんになっちゃったけど、プリティぶりがたまりませぬ♡

前半にフィーチャーされるのは、ナイジェリアのアーティストが中心で、
後半はUKベースのアーティストが中心で、おそらくロンドン録音なのでしょう。
EDM最強のプロデューサー、ディプロの参加には驚かされましたけれど、
ディプロとコラボした‘Open & Close’ がめちゃくちゃカッコよくて、
アルバム最大のフックとなっていますよ。

このほか、ルーツ・レゲエ・リヴァイヴァルを牽引する若手のクロニクスや、
バーミンガムのラップ・デュオのロト・ボーイズに、
ブリクストンのラッパーのスニークボ、ペクナムのラッパーのギグスも登場します。

ミスター・イージーがバンクー・ミュージックと標榜する、
アフロ・フュージョンの中身が前作ではよく見えなかったんですけれど、
今作ではその多様な音楽性が、はっきりと見てとれるようになりましたね。

ハイライフ、ダンスホール、グライム、EDM、ニュー・エイジR&Bがミクスチャーされ、
そのうえに、ナイジェリアのピジン、ケニヤのシェン、ジャマイカのパトワ、
ロンドンのストリート・トークと、さまざまな言語が織り重なって、
UKとナイジェリアのヴァイブを共振させたアフロビーツの魅力を輝かせています。

Mr Eazi "LIFE IS EAZI, VOL.2 - LAGOS TO LONDON" Banku Music no number (2018)
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