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ハッピーなカンザス・シティ・ジャズ ジェイ・マクシャン

Jay McShann  LIVE IN TOKYO 1990.jpg

ジェイ・マクシャンの90年東京ライヴ!!!
ウソだろ!と思わず叫んじゃいました。
来日してたの? 90年に?? えぇ~???と仰天。
見逃しどころか、今の今まで来日していたことすら知りませんでしたよ。
あわてて買って聴いてみれば、1曲目の‘But Not For Me’ から
ピアノをフルに鳴らし切る力強いタッチに、全身総毛立っちゃいました。

この豪快にドライヴするスウィング感、まさしくカンザス・シティ・ジャズの証しでしょう。
一方、スロー・ナンバーで聞かせる、両手が生み出す豊かなハーモニー。
その厚みのあるサウンドが実に華やかで、きらびやかさえおぼえますよ。
マクシャン、この時73歳だったといいますが、老いなど微塵も感じさせない元気さで、
戦前戦後を通し、ビッグ・バンド・リーダーとして活躍した大物の風格が、
もう圧倒的ですね。

マクシャンのプレイは、シブいとか、いぶし銀なんていう形容がまったく似合わない、
溢れんばかりのゴージャス感に満ちみちていて、聴く者をハッピーにさせます。
チャーリー・パーカーとの共作‘Jumpin' The Blues’ のブギウギ・ピアノもサイコー。
‘Honky Tonk’ をさらっと挟み込んだりして、もうニクいばかりです。
おなじみのブルース・ナンバーの‘Kansas City’ や
‘Georgia On My Mind’ のヴォーカルの味わいなんて、もう、言葉になりません。
これほど芳醇なコクを味わえることは、めったにないことです。

サポートするメンバーも凄腕です。
随所でソロをとるリン・シートンのベースが聴きもので、
弓弾きしながらスキャットするスラム・スチュワートばりのプレイも堂に入っています。
チャック・リッグスのドラムスもよくスウィングし、豪快なソロもきめていますよ。

うわぁ、これ観たかったなあ。クヤシ~い!
でも、よくぞCD化してくれました。
マクシャンの遺族に許諾をとって実現したのだそうで、
間違いなくこれ、マクシャン最高作のひとつになるでしょう。
ジャケットのマクシャンのハッピーな笑顔が、中身をすべて表していますよ。

Jay McShann 「LIVE IN TOKYO 1990」 T2 Audio Studio T2AUDIO101
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