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一皮むけたエチオ・ポップのプロダクション ブザエフ・キフレ(ブジ・マン) [東アフリカ]

Buzayehw Kifle (Buze Man)  WEDEFIT.jpg

次から次へと出てくるエチオピアの若手男性シンガー。
出てくる人出てくる人、どの人も歌が上手いのには、毎度驚かされます。
いまやアフリカで歌の上手い若手男性シンガーの宝庫は、
エチオピアとアンゴラの二か国といえますね。

ということで、今回知ったブジ・マンこと、ブザエフ・キフレくん、
スムースな歌い口で、アクがないのはイマドキのシンガーらしさですけれど、
歌唱力がバツグンに高いことは保証します。
なかなかのイケメンくんで、ちょいとロジャー・トラウトマン似なマスクは、
年長の女性ファンにもアピールしそうじゃないですか。

全15曲収録時間66分というヴォリュームで、
アムハラ演歌やグラゲなど地方色豊かな伝統ポップから、
レゲエやコンテンポラリーなポップまで、幅広いレパートリーを歌っています。
メリハリの利いた歌いぶりが堂に入っていて、
こぶしを柔らかに回す技量も大したものです。

打ち込みと生演奏のバランスがよくとれたプロダクションは、
低予算の金太郎飴式のサウンドから、ようやく脱却したことを実感しますね。
これまで、ともすれば鍵盤楽器だけで作っていたところを
サックスなどの管楽器やマシンコなどの伝統楽器に、
生のパーカッションも使って、R&B/エレクトロ・サウンドとブレンドさせています。
ギターも曲により生とエレクトリックを使い分け、カラフルなサウンドを生み出しています。

チェリナのような飛び抜けたサウンドも登場するようになって、
コンサバな伝統ポップのエチオ・ソウル・サウンドも底上げしたようですね。

Buzayehw Kifle (Buze Man) "WEDEFIT" Vocal no number (2019)
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