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ミャンマーの名舞踏家が歌う伝統歌謡 マンダレー・テインゾー [東南アジア]

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マンダレー・テインゾーの新作!
いやぁ、これにはびっくり。
リーダー作の少ない人だけに、これは貴重ですよ。
歌手よりも伝統舞踏家として有名な方であります。

マンダレー・テインゾーを知ったのは、だいぶ昔のこと。
ニニウィンシュウェやソーサーダトンとデュエットをしている
ヴェテランふうの伝統歌謡歌手に、この人誰?と意識するようになったんでした。
それからリーダー作を探し始めたんですが、
数枚のソロ・アルバムが出ていることは判明したものの、なかなか実物が見つからず、
20年くらい前にようやく手に入れた1枚を持っているだけです。

そんな人なので、まさか新作と出会えるとは思ってもみませんでしたよ。
こういうヴェテランのアルバムが出るあたりも、
ミャンマーの伝統歌謡が見直されているのを感じさせますねえ。

さて、新作はトール・サイズのブックレット仕様で、
全曲歌詞付き、大衆芸能ザッポエの役者メイクをばっちりときめ、
舞台袖から舞台をみつめる姿や、メイクを落とした素顔の写真も多数載せた、
美麗なパッケージとなっています。

気付いたのが、新作のレーベルが、昔手に入れたCDと同じA.Z.L.Aなんですね。
このCD以外で見たことがないレーベルなので、
ひょっとすると.マンダレー・テインゾーが所属する劇団となにか関係があるのかな。
内容の方も以前のCDと同様。サイン・ワインほかの伝統楽器にサンダヤー(ピアノ)が
加わる編成で、一部の曲にシンセサイザーが加わります。

冒頭から、おごそかなムードで始まりますけれど、仏教歌謡なのでしょうか。
どの曲もおおらかな曲調で、ゆったりと大きくうねるようなリズムで聞かせます。
最後の12分を超す曲は、子供たちのコーラスも交えて、荘厳なムードを醸し出しています。
とはいえ、抹香臭さもなければ、いかめしさもないのがミャンマー歌謡のいいところで、
抜けるような青空を思わす、開放的なすがすがしさに溢れた伝統歌謡です。

Mandalay Thein Zaw "AUNG EI AYE EI" A.Z.L.A./M United Enertainment no number (2020)
Mandalay Thein Zaw "MYAT SU MOON" A.Z.L.A. no number
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