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い、いつのまに… 桃中軒雲右衛門の復刻2枚組 [日本]

桃中軒雲右衛門.JPG  「え! いつのまに出てたの、これ。」
  思わず店頭で声をあげちゃいました。
  明治時代の浪曲師、桃中軒雲右衛門の復刻2枚組。
  「コロムビア至宝シリーズSP盤編」の1枚として、
  3年も前に出ていたのだとか。
  これだから邦楽ものって油断なりません。
  知らないうちに出てて、気付いた時は
  もう廃盤なんてこともあるからねぇ。

桃中軒雲右衛門のフルCDはこれが初めてのはず。(ですよね?)
たたみかける迫真の語りに、ぐいぐい引き付けられてしまいます。
くぅーっ、この節回しのコクがたまんないねぇー。
ぼくの場合、こういうコブシを聴いてる時って、言葉がぜんぜん耳に入りません。
仇討ちものなどのストーリーなんてのは正直どうでもよくって、
コブシ音楽という純音楽的な観点から楽しんでいます。
世界中のコブシ音楽を聴く時とおんなじで、コブシの抑揚や発声にだけ集中するんです。
意味のある言葉なんかが頭に入ってくると、ジャマというかうっとうしいんですよねえ。
文芸じゃなくって音楽なんですよ。
せっかく意味がわかる日本語を聞きながら、
それを無視する聴き方が身に付いてしまったのは、
ワールド・ミュージック・リスナーの性(さが)かもしれません。

桃中軒雲右衛門 『<浪花節>桃中軒雲右衛門』 コロムビアミュージックエンタテインメント COCJ33688/89
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