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8月16日とラモーン・ベロス [カリブ海]

Fiesta Cubana.JPG     Ramon Veloz_LP5000.JPG

8月16日はカイーミの一周忌にちなんで、カイーミのアルバムをあれこれ聴いたんですが、
昨日とある記事を読んでいて、8月16日に亡くなった名歌手がもうひとりいたことを知りました。
その人はキューバの名グアヒーラ歌手、ラモーン・ベロス。
記事によると、27年8月16日ハバナ生まれ、86年8月16日ハバナでこの世を去ったとあります。
誕生日も8月16日だったとは驚きです。
誕生日に亡くなるなんて、めったにあることじゃないですよね。

キューバ音楽ファンならご承知のことと思いますが、
ラモーン・ベロスは81年に奥さんのコラリア・フェルナンデスとともに来日しています。
あれはたしか渋谷公会堂、今のCCレモン・ホールですか、
その時お二人にサインしていただいた“FIESTA CUBANA”は大事な宝物です。

“FIESTA CUBANA”はラモーン・ベロスの代表作として名高いアルバムですが、
どうやらこのアルバムには、別ヴァージョンのジャケットがあるようなんです。
だいぶ昔に不鮮明な写真で見ただけなんですが、
夜空に打ち上げられた花火をデザインしたジャケットで、
ひょっとしてそれがオリジナル盤なのではという疑惑をずっと持っているんですね。
いまだにはっきりしなくて、もやもやしてるんですが、どなたかご存知ないでしょうか。

ただどちらがオリジナルにせよ、ラモーン・ベロス最高の名唱が聞けるアルバムとしては、
どちらもパッとしないジャケットなのが残念といえば残念なんですが。
ラモーンのアルバムでグアヒーラの農民歌謡らしいイメージを求めるなら、
むしろキューバ盤の10インチの方でしょうね。

そもそもラモーンが歌っていたグアヒーラの田舎ムードは、演出されたツクリモノでした。
ラモーン・ベロス自身、ハバナの都会っ子で、農民とは縁のない人ですからね。
日本で例えるなら、演歌歌手が歌う民謡みたいなものと思えばいいのかもしれません。
アマチュアの民謡歌手からは味わえない、プロ歌手ならではの朗々とした歌の味わいこそが、
ラモーン・ベロスの持ち味です。

8月16日には間に合いませんでしたが、今日はじっくりラモーン・ベロスを聞こうと思います。

[LP] Ramón Veloz Y Coralia Fernández "FIESTA CUBANA" Kubaney MT103
[10インチ] Ramón Veloz Y Coralia Fernández con El Conjunto Nico Saquito Jr.,
Guillermo Portabales Y Su Ritmo "ESTO ES CUBA" Sonoro LP5000
コメント(2) 

コメント 2

えすぺらんさ

最近キューバ音楽の記事が少ないので探していたらありました、ありました。サイン入りのLPですか。大変なお宝ですね。確か来日記念盤も出ましたね。最近、音楽雑誌を読んでいないので分からないのですが、日本ではムシカ・カンペシーナをちゃんと紹介した本はありますか?一番好きなジャンルなのでお持ちのレコジャケと共に紹介してください。宜しくお願いします。

by えすぺらんさ (2015-04-12 15:30) 

bunboni

ムシカ・カンペシーナをちゃんと紹介した本、う~ん、スペイン語の文献ならきっとあるんでしょうけど、残念ながらぼくは知識がありません。すみません。
by bunboni (2015-04-13 06:23) 

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