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叛逆児の夏 ムヤヨ・リフ [南ヨーロッパ]

Muyayo Rif.jpg

くそ暑い夏をぶっとばせとばかりに、痛快なバンドがバルセロナから登場しました。
「ほ~ら、バテてる場合じゃねーぞ。元気出せー!」と、
あふれんばかりのエネルギーを放射しまくります。
素性をよく知らぬまま、試聴した印象が良くって買ってきたのですが、すっかり引き込まれて、
毎朝の通勤時のウォーキングを景気づける、格好の一枚となっています。

ぼくの場合、ウォーキングは1年365日、台風が来ようが大雪になろうが、
毎朝晩、通勤時二度の30分速歩がやみつきになって、もう8年になりますけど、
今年の夏は、歩き終えた後に流れる汗の量がハンパじゃないです。
でもムヤヨ・リフのサウンドを聴いていると、
全身から滝のように噴出す汗の不快さも忘れ、気分は爽快。

最高記録更新しまくりのこの夏にピッタリのこのバンドは、
ラジオ・ベンバ・サウンド・システムのベーシスト、ガンビートがプロデュースした新人バンド。
3人のホーンズに、エンジニアやマネージャーまでがメンバーに数えられて、総勢11人。
バルセロナのストリートでの演奏活動を制限する、公徳法に反対して制作された
コンピレーション・アルバム“BARCELONA POSTIZA” にも参加していました。
ゲストにコスト・リコの女性ヴォーカルのメリ、チェ・スダカのレオ、
ラジオ・ベンバのフリオが参加しているのは、バルセロナ・コネクションそのままですね。

レゲエ、スカ、ルンバをミクスチャーしたロック・サウンドにのせ、
スペイン語・英語・フランス語を交えてアジるように歌うスタイルは、まさにマヌ・チャオ直系。
バルセロナのミクスチャー・ロック・バンドって、ツカミはいいんだけど、演奏が雑なのが多くて、
2~3度聴くとイヤになっちゃうことが多いんですけど、
このバンドの演奏力は確かだし、音楽性も豊かで、その逞しさ、ホンモノです。

夏フェスにぴったりといった感じのバンドで、フジロックに来たら盛り上がりそうですねぇ。
酷暑の2010年の夏を記憶する1枚となりました。

Muyayo Rif "CONSTRUMÓN" Kasba KM00410 (2010)
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