ラジオでジャンプ ルイ・ジョーダン&ティンパニー・ファイヴ [北アメリカ]
ルイ・ジョーダンを聴きたくなると、真っ先に手が伸びるのがこれ。
その昔、イギリスのコレクター・レーベル、スウィング・ハウスがLP化した、
49年ハリウッド・エンパイアのラジオ放送音源です。
CD時代になってからは、他のライヴ録音を加えた編集盤がいろいろ出ましたけど、
ドイツから出たこのジャズ・アンリミテッド盤が決定版でしょう。
このラジオ録音を初めて聴いた時、スタジオ録音で聴き慣れたおなじみのナンバー
“Buzz Me” “Five Guys Named Moe” “Safe, Sane And Single” などが、
猛烈なスウィングと尋常じゃないスピードでぶっとばしているのに、
心底びっくりしたもんです。
“How Long Must I Wait For You?” なんて、スタジオ録音が各駅停車なら、
こっちは特急列車、いや暴走列車って感じ。
ほかにも、ルイのひっくり返るシャウト(45年の“Caldonia”)や、
アルト・サックスの強烈なブロウ(48年の“I Like 'Em Fat Like That”)など、
スタジオ録音では味わえない、ルイ・ジョーダンのスゴさを見せつけた歌と演奏が圧巻です。
ライヴの熱気がダイレクトに伝わってくる23曲に、何度聴いてもどきどきさせられます。
また、曲の前に短く入るラジオDJの曲紹介がいいんだな。
バリー・スミスのダンディーな声が、いかにもあの当時の白人アナウンサーって感じで。
大戦後のアメリカにタイムスリップして、ラジオを聴いているような気分に浸れます。
最近、ひょんなことからルイ・ジョーダンが聴きたくなって棚から取り出したら、
またしてもヘヴィー・ローテーションになってしまい、棚に戻せなくなってしまいました。
Louis Jordan and His Tympany Five "HEY EVERYBODY - IT’S LOUIS JORDAN" Jazz Unlimited 201 2080
[LP] Louis Jordan & The Tympany Five "PRIME CUTS" Swing House SWH1
2014-02-12 00:00
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