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メロウなハイ・テナーに宿るソウル J・ホリデイ [北アメリカ]

J. Holiday  GUILTY CONSCIENCE.jpg

ハイ・テナーのセクシーな歌声に、甘いバラード。
『全米の女性が恋に落ちた』と称されるルックスまで兼ね備えてるなんざ、
J・ホリデイは男の敵といってもいいようなもんですけど、
ゲットーを描写した曲で聞かせるリアルな感覚には確かな骨太さがあり、
男どもも魅了させるR&Bシンガーです。

メジャーから離れ、5年ぶりにインディからリリースされた新作でも、
凡百のナヨったR&Bシンガーとの違いを聞かせてくれます。
2曲目で“Let's GO!” と叫ぶリアルさに、ビビッときましたよ。

“After We F***” なんて曲があるのは、デビュー・シングル“Bed” で「ベッド」を連呼し、
全米R&Bチャート1位を獲得したJ・ホリデイの面目躍如ですかね。
ほれぼれとするような透き通ったファルセットを聞かせる一方、
ピー音入りそうな赤裸々な言葉を連発する時のやさぐれた歌いっぷりがまた魅力。
若いのにこういう表現力豊かなところが、この人の良さ。
ケムやこのJ・ホリデイのような秘めたるソウルを感じさせる人に、ぼくは惹かれますねえ。

若々しく伸びやかな歌声をストレイトに響かせたアルバム・ラストのラヴ・ソングもすがすがしく、
大人のR&Bファンにもナットクのアルバムとなっています。

J. Holiday "GUILTY CONSCIENCE" Music Line Group 2ML8342 (2013)
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