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ンドンボロの若きスター ファリー・イプパ [中部アフリカ]

Fally Ipupa  DROIT CHEMIN.jpg

フェレ・ゴラを聴きながら、ンドンボロのシンガーたちが歌うスロー・ルンバも、
あながちアルバムの箸休めだけじゃないんだなと思うようになりました。
アゲアゲの高速ンドンボロだけじゃなく、メロウなルンバもしっかり歌えてこそ、
人気シンガーとしての地位を確かなものにできる、みたいな。

それで思い出したのが、ファリー・イプパのデビュー作です。
『ポップ・アフリカ800』に入れられなかったゴメンナサイ盤なんですけど、
内容は申し分なく、単にページ割の事情でうまくはめ込むことができなかったんですよね。
吉本さんの『アフロ・ポップ・ディスク・ガイド』にはちゃんと選ばれていて、
うん、やっぱりね、とナットクした次第です。

コフィ・オロミデのもとでキャリアを積んだファリー・イプパは、
満を持して06年にこのアルバムでソロ・デビューを果たしたんでした。
お得意のアッパーなダンス・トラックのンドンボロばかりでなく、
アクースティック・ギターによるメロウなスロー・ルンバ、フォルクロール、
ヒップ・ホップR&Bと多彩な要素で彩られたポップ・アルバムに仕上がっていて、
しっかりとプロデュースされた、制作陣の力の入れようが伝わる力作でした。

このデビュー作は各国の音楽賞を総なめにし、
翌年イプパはパリのオランピアでソロ・コンサートも成功させ、
トップ・スターの仲間入りを果たしました。
そんな伸び盛りの才能が世に飛び出した瞬間をパッケージした痛快作です。
う~ん、やっぱり、800枚に入れられなかったのは、残念だったなあ。

[CD+DVD] Fally Ipupa "DROIT CHEMIN" Obouo Productions 861400 (2006)
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