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ポップ・ジャズ・クロンチョン スンダリ・スコチョ [東南アジア]

Sundari Soekotjo  IMPIAN SEMALAM.jpg

クロンチョン歌手スンダリ・スコチョのひさしぶりの新作は、
いつものグマ・ナダ・プルティウィではなく、プラチナムからのリリース。
先日のメメスの新作同様、ふかふかクッション入り、
二つ折りのトール・パッケージで、DVDも入っています。
DVDはCD本篇とは別物で、グマ・ナダ・プルティウィ旧作の
伝統クロンチョン・ヴィデオ8曲が収録。オマケでしょうかね。

サブ・タイトルの「クロンチョン・イン・ジャジー・ムード」ということからもわかるとおり、
今回の趣向は伝統クロンチョンではなく、
ジャズのセンスを取り入れた、ポップ・ジャズ・クロンチョンとでもいう内容。
ジャズというよりも、ムード歌謡といった方がいいですね。

スンダリ・スコチョのアルバムは4枚ほど持っているんですけど、
どれもあまり愛聴したという記憶がないんですよね。
折り目正しくクロンチョンを歌う人なんですけど、
どうも優等生的というか、正調クロンチョンを歌っても、
ポップ・クロンチョンを歌っても、どれも表情がみんな同じでねえ。

そういう意味で、味わいの乏しい人という印象は拭えないんですけれど、
今作はこれまでと違って、クラブ歌手が歌うような色っぽさもにじませて、
歌に華やいだ雰囲気が出ています。
娘のインタン・スコチョと男性歌手ヘンドリ・ロティンスルのゲストも成功しましたね。
この二人はクロンチョンの唱法をまったくせず(できず?)、
フツーのポップスのように歌っているので、スンダリの歌いぶりがくっきりと浮き上がります。

今回すごく気に入ったのが、イスマイル・マズルキ作の“Sabda Alam”。
すごくシャレたコード進行を持った曲で、
都会的で洗練されたオシャレなポップ・ジャズ・クロンチョン、ここに極まりみたいな曲です。
スンダリの柔らかな歌いぶりにも、爽やかな色香が漂い、最高の仕上がりとなっています。

[CD+DVD] Sundari Soekotjo "IMPIAN SEMALAM : KERONCONG IN JAZZY MOOD" Platinum GNPIDA011114 (2014)
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