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ブルガリアのエスノ歌謡チャルガの歌姫 ライナ [東ヨーロッパ]

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あれ、ライナって、こんなに良かったっけか。
02年のデビュー作“GASNE PRAMAK” を買ったけど、それほど印象に残っていなかったので、
この07年の最新作にはびっくりというか、見くびっていたことをちょっぴり反省。

ライナ(本名ライナ・キリロヴァ・テルジースカ)は、
ブルガリア南西部の街サンダンスキ出身のポップス・シンガーで、
チャルガと呼ばれる、ロマの音楽やトルコ音楽の影響を強く受けた歌謡ポップスを歌っています。
ロマやトルコ人を嫌うブルガリアのインテリ層からは、露骨に毛嫌いされているチャルガですが、
インドネシアのダンドゥット同様ポップス度を高め、徐々に偏見も薄まっているとのこと。
ライナが所属するチャルガを代表するレーベル、パイネルのアルバムを見ても、
そのジャケット・デザインは、ブルガリアの普通のポップスと区別がつきません。

でも音楽の方はチャルガらしさを失っておらず、エスノ歌謡路線まっしぐら。
バルカンらしいアコーディオンとクラリネットをフィーチャーしたダンス・チューンでは腰が浮き立ち、
ギリシャの島唄ニシオーティカのような地中海の潮の香りのする曲にはしんみりさせられたりと、
生音重視のエスノ歌謡で占めた全15曲、よくプロデュースされています。

5曲目の超絶テクのクラリネットとアコーディオンがたっぷりとソロを交歓するあたりが、
最高の聴きどころでしょうか。ひさしぶりに聴いたチャルガの傑作盤でした。

Raina "MAJKO, EDBA SI NA SVETA" Payner Music PNR27091169-714 (2007)
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