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スティールパン÷ダブ=涼 ミーモ [日本]

20100826_miimo.JPG

スティールパンをフィーチャーしたダブ・バンドというと、リトル・テンポ以来でしょうか。
ミーモという愛らしいバンド名に惹かれ、試聴してみたら、
涼しげなスティールパンの響きにダビーなベースを加えた1曲目の“Party Dub” から、
すっかりとりこになってしまいました。
青く澄んだ夏の空にぽっかりと浮かぶ白い雲を見るような、すがすがしいサウンドです。

エレクトロニカな音響を兼ね備えながら、歌ものを印象づけるメロディー・センスが、
彼らが叙情派ダブと呼ばれるゆえんでしょうか。
ミントの香り漂う心地よいサウンドと、蜃気楼のようなあわーいメロディーが合わさって、
ヒーリング効果をもたらしてくれます。
ゲストで加わったピアニカの音色も相性ぴったり。
アグレッシヴなビートを伴うトラックでも、チル・アウトな涼感は変わりません。
今月、毎朝の通勤ウォーキングの定番となり、
ムヤヨ・リフでたっぷり汗を流したあとの、クール・ダウン用として活躍してくれました。
2010年の酷暑を乗り切った一枚として、今後記憶に残りそうです。

そのミーモのミニ・ライヴが26日、新宿のタワレコであったので、仕事帰りに観てきました。
お客さんがぜんぜん集まらなくって、ちょっと気の毒でしたけど、
フックの効いたしなやかなドラムス、手堅いベース、カラフルな音作りをするスティールパンと、
たった3人とは思えぬ厚みのあるサウンドを生み出していました。
3人とも涼しい顔で淡々と演奏を進めるその様子から、
メンバーそれぞれが相応のキャリアの持ち主とわかります。

全体にはエレクトロニカの印象が強く、ダブへのこだわりはあまり感じられません。
ドラムスがコンテンポラリーでもフリーでもいけそうなスゴ腕とにらんだんだけど、どうだろう。
発展しだいでは、今後もっと面白くなりそうなミーモ、注目していこうと思います。

ミーモ 『ミーモ 3』 amorfon miimo3-2010 (2010)
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