SSブログ

富山から世界へ スキヤキ・オールスターズ [アフリカ(全般)]

20100825_Chiwoniso.JPG

楽しかったぁ~、昨日のスキヤキ・オールスターズ。
アフリカン・ポップスの楽しさを心から満喫した、気持ちのいい一夜でした。

今年で20周年を迎えた富山南砺市のワールド・ミュージック・フェスティバル、
スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド。
さすがに富山は遠くて、いまだに一度も体験できずにいますけど、
こういう音楽フェスが地方に根付いていることって、本当にすばらしいことだと思います。
東京のような都会で開かれる大企業頼りの音楽フェスだったら、
20年続くなんてありえないでしょう。

集客力のある大物アーティストを呼ぶわけではないとはいえ、
来日するアーティストの顔ぶれを見るたび、
しっかりとした目利きによって選ばれていることにも、感心させられます。
それで昨年思わず「観たかったなぁ」と地団駄を踏んだのが、ジンバブウェのチウォニーソ。
今年また再来日すると聞き、「あぁ、今年もまた見逃しかぁ」と諦めモードだったんですが、
なんとスキヤキ・オールスターズというフェスティバル発のセッション・バンドで、
東京に一夜だけやってくるというではありませんか。やったっ!
これは何がなんでも駆けつけなきゃと、当日仕事の出張先から、ばびゅーんと向かいましたよ。

ステージ最前列のど真ん中、
チウォニーソの目の前に陣取って踊ってたリーマンは私です。アハ。
オープニングが“REBEL WOMAN” 収録の“Kurima”。
CDより逞しくなった歌声にほれぼれしました。
デビュー当初の華奢な歌声も、いまではすっかりジンバブウェのお母さんという感じ。
こぼれる笑顔がとっても愛らしい人ですね。
で、お目当てはチウォニーソだったんですが、曲が進むにつれ、
セッション・バンドとは思えぬコンビネーションの良さに、ぐいぐい引きつけられ、
メンバーそれぞれの個性を引き出したレパートリーとその自在な演奏ぶりに、夢中になりました。

サウンドのカナメとなっていたのは、サカキマンゴーとトーゴのギタリスト、ピーター・ソロ。
ピーター・ソロはCDで聴く限り、コンゴリーズ・ルンバもアフロビートもなんでもこなす器用さが、
なんだか没個性に感じたりもしてたんですが、
ライヴではその柔軟な音楽性が、メンバーを一つにまとめる接着剤となっていました。
痩身なルックスもなかなかにカッコよく、女子から盛んに黄色い声も集めていましたよ。
カメルーンのエリック・アリアーナのヴォーカルも良かったし、
ステージを盛り上げるサカキマンゴーのショーマンぶりも、すっかり板に付いてますね。

お客さんもよかったなあ。スキヤキから追っかけてきた熱心なファンも一部にはいたようだけど、
ほとんどの人はぼくと同じで、富山には行けず今日を楽しみにきた人たちだったように思います。
ハチロクのポリリズムでも自然に踊れる、
アフリカン・ポップスの楽しみ方をちゃんと知っている人たちばかりで、
アフリカ音楽ファンが育ったことを実感します。

それにしても、こんなスゴイバンドが実現したなんて、正直びっくりです。
あとで話を聞くと、単なるセッション・バンドではなく、
スキヤキで出会ったアーティストたちが1年がかりの共同作業を経てできたユニットとのこと。
だからこそ、あの一体感だったわけですね。
このあと韓国をツアーし、その後にアフリカ・ツアーも企画されているとのことで、
「レコーディングもするんでしょ?」と訊いてみたら、「もちろん!」とのことで、
ぜひライヴ・レコーディングしてほしいなあ。

「スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド」その名を体現したスキヤキ・オールスターズ。
ツアーが大成功を収め、また凱旋コンサートをやってくれること、期待してます!

Chiwoniso "REBEL WOMAN" Cumbancha CMB-CD8 (2008)
コメント(2) 

コメント 2

asami

うわ~。楽しそうですね!!ライブを観てみたいし、踊ってみたい。
アフリカツアーはどこに来るのでしょうか!?
by asami (2010-08-27 03:13) 

bunboni

タンザニアとカメルーンは決まりのようですよ。
これから、ほかの国も検討していくということなので、お楽しみに。
by bunboni (2010-08-27 08:30) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。