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UKソウルの現在地 ブルー・ラブ・ビーツ [ブリテン諸島]

Blue Lab Beats  BLUE ECLIPSE.jpg

ロンドン新世代のエレクトロ・フュージョンのサウンドに
夢中となったブルー・ラブ・ビーツの2年ぶりとなる新作。

デビュー作の記事を書いた後に知ったんですが、
https://bunboni58.blog.ss-blog.jp/2022-03-30
ブルー・ラブ・ビーツの二人って、一世風靡したアシッド・ジャズのバンド、
ディーインフルエンスの子息なんだってね。
うわー、そりゃあ、シャレオツなのも当然つーか、筋金入りじゃん。

おみそれしましたという感じなんですが、
新作はエレクトロ・フュージョン・タッチのインストゥルメンタル・パートよりも、
大勢のゲストを迎えたシンガーやラッパーの魅力がぐっと表に出ていて、
UKソウルの現在地というニュアンスが濃厚になりましたね。

ゲストのなかでは、前作に続くコージ・ラディカルのほか、
https://bunboni58.blog.ss-blog.jp/2022-05-21
ムーンチャイルドのアンバー・ナヴランが参加が目を引きます。
男性/女性、シンガー/ラッパーという多彩なフィーチャリングが、
アルバムに膨らみをもたらしていますね。

ちょっと驚いたのが、コンゴリーズ・ルンバ・テイストの曲( ‘Guava’ )があって、
ルンバ独特のキラッキラなギターを Mr DM が弾いているもんだから、
こういう引き出しもあるのかと感心したんですが、
ライナーをチェックしたら、なんとサンバ・マパンガラの作。
【参考】 https://bunboni58.blog.ss-blog.jp/2023-05-24

この曲のバンドキャンプのページを見たら、
「私たちはサンバ・マパンガラの音楽がもたらす
ハイライフなエネルギーが大好きです」と書かれていて、
コンゴリーズ・ルンバとハイライフの区別が付いてないのには、トホホ。
でも、こうしたヴァリエイションを広げているところも、今作の魅力ですね。

Blue Lab Beats "BLUE ECLIPSE" Blue Adventure/Blue Note 00602458943184 (2024)
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