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チタリンのエキス滴るソウル ウィリー・クレイトン [北アメリカ]

Willie Clayton  SHOW TIME.jpg

前作で力のこもったソウル&ブルースを聞かせてくれたウィリー・クレイトン。
https://bunboni58.blog.ss-blog.jp/2022-12-07
やっぱ生演奏はいいよなぁと感じ入っただけに、
昨年末に出た、いかにもチタリン・サーキット仕様の
チープなジャケット・デザインの新作は、
スルーさせていただいていたんであります。

申し訳ございませんでしたっ! 私が悪うございました。
これほど説得力のあるアルバムになっているとは。
さっそく買わせていただいたんですが、
届いたCDはチャチなペイパー・スリーヴというのが悲しいところ。
ま、そこが、インディ・ソウルという世界なんですけれども。

オープニングの ‘Boot Scoot Dance’ のグルーヴから、いきなりアガりっぱなし。
ウチコミならではのグルーヴに、ナマナマしいウィリーのヴォーカルがカブされば、
もう昇天必至。
現役感たっぷりのウィリーの歌声に、ただただ圧倒されるほかありません。
ファルセットも楽勝で出るしねえ。
この歌ぢから、当代随一ですよ。

♪オ~、オゥ、オ~ゥ♪ というメリスマに込められる狂おしさに、
身もだえてしましますよ。歌詞なんていらない、
まさしく「この熱い魂を伝えたいんや」の世界であります。

楽曲も粒揃いで、全10曲中9曲がウィリーの自作で、
1曲がウィリーとジャーマイン・レイフォードとの共作なんだから、
ソングライターとしても脂がのっているよねえ。
コテコテのチタリン~サザン・ソウルの味をたっぷり堪能できる一枚。
ごちそうさまでした。

Willie Clayton "SHOW TIME MR.C" Endzone no number (2023)
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