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ポッピン・ジャズ・ヴォーカル エミリー=クレア・バーロウ [北アメリカ]

Emile-Claire Barlow.JPG

エミリー=クレア・バーロウ? 誰?と思ったら、カナダのジャズ・シンガーだそう。
はじめて聴く人でしたけど、1曲目のバカラックの「雨にぬれても」で即気に入りました。
これが8作目という新作は、60年代のヒット・ソングを取り上げたアルバム。
ジャズ・ヴォーカルというより、ポップ・センスに富んだヴォーカル・アルバムに仕上がっています。

なじみ深いヒット曲を小粋に料理していて、そのアレンジ・センスにウナったのですが、
なんとアレンジはご本人がしているというのだから、なかなかの才能です。
タイトル曲の“The Beat Goes On” に
“Soul Bossa Nova” をヌケヌケと差し挟んだアレンジなんて、
最初聴いた時は、思わず噴き出しちゃいました。ウイットのセンスも、なかなかですねえ。
ほかにも、ディランの「くよくよするなよ」をボサ・アレンジに仕立てのにもびっくり。
こんなキテレツなアイディアも、ぜんぜん違和感なく聞かせるんだから、恐れ入ります。
そのうえこの曲では、キュートなスキャットを披露してるんですけど、
そのなめらかなスキャットに、しっかりとした実力が表れています。

歌い口には、はっきりと現代っ子のニュアンスを感じる人ですけど、
温かみのある落ち着いた声質が耳に甘く響き、すっかり気に入ってしまいました。
昨年知ったソフィー・ミルマンといい、カナダっていいジャズ・シンガーがずいぶんいるんですね。
90年代以降のジャズ・ヴォーカルものって、偶然耳にしたのを聴いてる程度なので、
実はいまだにダイアナ・クラールすら、未体験。
そういえばダイアナ・クラールも、カナダのジャズ・シンガーでしたっけ。
ま、縁があれば、ダイアナもそのうち聴くチャンスがあるでしょう。

Emilie-Claire Barlow "THE BEAT GOES ON" Empress Music Group EMG445 (2010)
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