SSブログ

新妻♡オーラ ロベルタ・サー&ペドロ・ルイス [ブラジル]

20101130_Roberta Sa_Braseiro.JPG    20101130_Pedro Luis_Astronauta Tupy.jpg

いやー、可愛いかったねー。ロベルタ・サー。
歌い終わるたび、女性客から「カワイイー」の声が盛んに上がった、30日のリキッドルーム。
フロントに立つ伴侶のペドロ・ルイスとロベルタの二人からは、新婚ほやほやのオーラが出まくりで、
最前列かぶりつきで観てたぼくは、ロベルタの新妻♡オーラにあてられっぱなし。
いやー、いーもんですよねぇ、結婚まもない二人が仲睦まじくシアワセそうに歌う姿って。
ペドロのそばを、まるで小鳥のように跳ね回り踊るロベルタの姿は、可憐そのものでした。

なんだか最近のブラジル人女性って、ずいぶんイメージが変わりましたよね。
昔は20代後半や30過ぎになると、ほっそりとしたプロポーションにも、
肉食・ラテン系な風格がついてくるものだったのに、
ロベルタなんて、まるでティーンのようなシルエットを保ったまんまでしたもんねぇ。
同姓から「カワイイ!」の声が上がるくらいだから、おじさんたちの目もハートマークでしたよ。

ロベルタがデビュー作“BRASEIRO” で登場した時の素直な歌声は、
それはみずみずしく、鮮烈な印象を残したものでした。
いまだにぼくはロベルタのアルバムのなかで、このデビュー作が一番好きですけど、
ライヴでもロベルタの清楚な歌声は、まったく変わってませんでしたね。
ペドロ・ルイスとのスペシャル・ユニットのため、従来のサンバのレパートリーばかりでなく、
マラカトゥやフレーヴォなども快活に歌う、MPBシンガーとしての新しい面も聞かせてくれましたが、
その素直でまっすぐな歌いぶりは、デビュー当時のままでした。

ロベルタを見ていると、育ちのいいお嬢さんがそのまますくすくと、
素直に成長したっていう感じがします。
そんなロベルタを娶ったペドロは、まー憎たらしいですねえ。
だって、ペドロってぼくとあんまり歳が違わないんですよ。
97年にペドロがパレージを率いてデビューした時、
ヘルメットを被ったヤンチャな若者イメージで登場しましたけど、
その時すでにけっこういい歳だったんですよね。
ロベルタとは20歳差だっていうんだから、全男性を敵に回す所業てなもんでしょう。

でも、そのペドロも、以前のひょろっとした頼りない感じだったのが、
ゆとりあるオトナの男に変身していましたね。
ラヴ・ラヴなロベルタに、クールな振る舞いで接していた男っぷりは、なかなか頼もしかったですよ。
アルバムとは違う、新たな面を見せてくれたロベルタでしたけど、
アンコール最後に、ジェラルド・ペレイラの“Falsa Baiana” を
打楽器のみの伴奏でさらりと歌ってのけたのは、グッときましたねえ。
通のサンバ・ファンの頬をゆるませる、
伝統サンバを継承する若い世代の心意気が表れた、最高のフィナーレでした。

ロベルタがこれからも持ち前の素直さを失わないよう、成長していってほしいと思います。
才能ある二人の結婚が、さらに実りある作品へとつながるよう、そして二人とも末永くお幸せに。

20101130_Roberta Sa_Que Belo Estranho Dia Pra Se Ter Alegria.jpg20101130_Pedro Luis_E Tudo 1 Real.jpg20101130_Roberta Sa_Quando O Canto E Reza.jpg

Roberta Sá "BRASEIRO" MP,B 325912006592 (2004)
Pedro Luís e A Parede "ASTRONAUTA TUPY" WEA 063019483-2 (1997)
Roberta Sá "QUE BELO ESTRANHO DIA PRA SE TER ALEGRIA" MP,B 60251737398 (2007)
Pedro Luís e A Parede "È TUDO 1 REAL" WEA 398426833-2 (1999)
Roberta Sá & Trio Madeira Brasil "QUANDO O CANTO É REZA" MP,B 60252735733 (2010)
コメント(3) 

コメント 3

船津

荻原さん
ご来場ありがとうございました!
楽しんでいただけたようで、うれしいです!
by 船津 (2010-12-02 10:23) 

土木作業員

Falsa Baianaがあの夜の山場でした~!
若いコだからヤンチャなトコもあってですが、それも健全な証拠ですよ。でもやはりしっとりと歌われるとウットリとしてしまいました。
ペドロ・ルイスは青壮年の星です。
勇気が湧きました。
いやいや、つまりあの脚がだねえ…。
by 土木作業員 (2010-12-02 21:11) 

bunboni

船津さま
お客さん、いっぱい入って大成功でしたね。
早く会場入りしたおかげで、最前列の柵をキープできてよかったです。
オール・スタンディングの会場では、止まり木がないとツラいお年頃なもので。

土木さん
ロベルタをペドロにかっさわれるなんて、
ブラジル青年たち、お前ら、たるんどる!なんて思ったりしたんですけどね。
勇気が湧きました…って、土木さん、若い子と過ちを犯しちゃいけませんよ^^。
by bunboni (2010-12-02 21:45) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。