復活! ケルヴィネーター [北アメリカ]
ケルヴィネーターが帰ってきた!!!
びっくりマーク三連発に、どんだけぼくが驚いているか、伝わりますかね。
ケルヴィネーターは、かつてぼくが心酔したギタリスト、
ケルヴィン・ベル率いるジャズ・ファンク・バンド。
92年の“REFUNKANATION” を最後に、ぷっつりと消息が伝わらなくなり、
もうとっくに解散したんだろうと思ってたんですよ。
じっさい解散してたのかもしれませんけど、祝復帰!
打ち上げ花火でも上げたろかしらん。
もうひとりで勝手にはしゃぎまくってますが、ケルヴィン・ベル、もし知らなければ、
一時期ディファンクトにも参加していたギタリストといえば、大体想像つくかな。
ジェイムズ・ブラッド・ウルマーを筆頭に、ジャン=ポール・ブレリーや
先日亡くなってしまったジェフ・リー・ジョンソンなど、
アブストラクト・ファンク/アヴァンギャルド・ジャズ/ハーモロディック/M-BASEなギターに
夢中になってた時期があって、ケルヴィン・ベルもその当時ホレこんだ人なのです。
なったって、86年の“FUNK IT UP” がすさまじい傑作でしたからねえ。
キレキレの轟音ファンクに、ソリッドに切り込むギターが暴れまくり。
カメルーンのドゥアラ語で歌った変拍子ファンクの“Ngolowake” にも、ゾクゾクしました。
テクニカルなソロばかりでなく、シャラ~ンと鳴らすカッティングがクールで、
のちに石渡明廣のギターを聴いて、おお、ケルヴィン・ベルみたいなどと思ったものです。
そういやケルヴィン・ベルは、菊池雅章のAAOBBにも参加していたことがあったっけ。
さて、十年以上ぶりのこの復帰作。
デザイナー不在、自主制作丸出しの紙パック製ジャケットが悲しいけれど、
揃ったメンツは豪華。ジャマラディーン・タクーマにグレアム・ヘインズがいるんですよ。
さっそく聴いてみたら、うぉー、いいっすねえ。
ケルヴィンのギター・サウンドにファンク・テイスト、健在です!
ドローンを効果的に使った偽インド・オリエンタル風トラックの、
グレアム・ヘインズとの共作曲“2Paks Of Chopra” も面白い。
グレアムのアルバムだったら、プログレ・ワールド・フュージョンになっちゃっただろうけど、
ここではグレアムのプログレ趣味を抑え、ケルヴィネーター流ファンクに仕上げています。
ケルヴィンのヴォーカルもイキイキとしていて、うーん、このメンツで来日してくれませんかね。
Kelvynator "FUNK 4 WHA CHA KNOW" Kelvynator Entertainment Services Inc. KTORCD03 (2013)
Kelvynator "REFUNKANATION" Enemy EMY130-2 (1992)
[LP] Kelvynator "FUNK IT UP" Blue Heron BLU70201 (1986)
2013-03-15 00:00
コメント(2)
ひきあいに出された三人は知ってますど、ケルビン・ベルなんて聞いた事ない。と思ったら菊地雅章のAAOBBにも参加してるということはあのライヴ盤は持ってました。あのギタリストかぁ。ってほとんど覚えてませんが・・・。
グレアム・ヘインズも参加してるんですね。ここ10年数年すっかり袋小路に迷いこんでしまった感もありますが、「The Griot's Footsteps 」は今でも大好きです。
ともかくケルビン・ベル、要チェックですね。
by Astral (2013-03-15 21:50)
AAOBBではケルヴィン・ベル、あまり活躍してないので、あのアルバムでは彼の実力は伝わらないかも。“FUNK IT UP” をCD化してくれるといいんですけどねえ。
by bunboni (2013-03-15 21:58)