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ルイジアナのヴォーカル・トリオ レ・ジット [北アメリカ]

Le’Jit  NEW BEGINNING.JPG

れ・じっとぉ~?
店頭で拾い上げたCDに、思わずヘンな声をあげちゃいました。

もう十年以上前になりますかね。
2枚の傑作アルバムを残して、その後ぷつんと消息をたってしまった
ルイジアナのヴォーカル・トリオ、アンソニー3兄弟のレ・ジットですよ。
ヴォーカル・グループの王道スタイルをしっかりと継いだオールド・スクールなたたずまいに、
当時心あるソウル・ファンはみな涙したものでした。

Le Jit.JPG   Le Jit  LEGITIMATLY YOURS.JPG

ファーストに入ってたレニー・ウィリアムズの“Cause I Love You” のカヴァーなんて、
そのファルセット使いに悶絶しましたもんねえ。
高中低音の3人のバランスもばっちり、ソウル愛にあふれたコーラス・ワークは非の打ち所がなく、
インディゆえのプロダクションの弱さだけが残念でしたけれど、
セカンドでは洗練度も増して、インディのハンディキャップは感じませんでした。

驚いたのは、その後のインディ・ソウル・ブームで、この2作がとんでもない高値を呼んだこと。
ファーストなんて、一時期コレクターズ・マーケットで2万円を超す値段が付いていたほどで、
その狂乱ぶりはいささか度を越してましたね。
そんなわけで、この2作は90年代インディ・ソウルの伝説となったわけですが、
まさか新作が聴けるとは思いもしませんでした。

調べてみたら、リーダーのロイ・アンソニーはその後ソロ・アルバムを出していたようで、
ぼくが知らなかっただけのようですが、これは満を持してのトリオの3作目。
これが過去2作を凌ぐ素晴らしい出来で、これは疑いなく彼らの最高作でしょう。
ちょっと気になるのは手書き文字のタイトルで、
New Begininning とあるのは、なんかのシャレでしょうか。
レーベル名のMoHitz Intertainment のスペルもナゾなんですけど。
ただの誤植なんですかね? よくわかりませんが。

ロイが書いたミディアム、スロー中心の楽曲も極上なら、
軽快なステッパーから、南部らしい濃厚なソウル・フィーリングあふれるナンバーまで、
手を変え品を変え圧巻のヴォーカル・ワークで迫る、全15曲。
クリスのファルセットが爆発する狂おしさなんて、これぞソウルってもんですよ。

あぁ、CD聴いてるだけじゃたまらん。ステージが観たい~。

Le’Jit "NEW BEGINNING" MoHitz Intertainment no number (2013)
Le Jit "LE JIT" Midwest/Hot Box MID2221 (1997)
Le Jit "LEGITIMATLY YOURS" Hot Box HBR7777 (1999)
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