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パンキー爺ちゃん モーズ・アリソン [北アメリカ]

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もうひと月以上聴きっぱなしなのに、ぜんぜん飽きないどころか、
ますます引き込まれていくモーズ・アリソンの新作。

最初、ジョー・ヘンリーのプロデュースと聞いた時、
これ以上ない絶妙な組み合わせと、嬉しくなりました。
果たせるかな、その仕上がりといえば、文句なしの相性を示しています。
ジョーはシブるモーズを1年間かけて説得し、スタジオに引っ張り出したそうで、
モーズのいつものジャズ風サウンドとは若干趣を変え、
ざっくりした音作りの、ブルーズ寄りなアメリカーナ・サウンドを聞かせます。

最初に聴いた時、はや1曲目で椅子から転げ落ちましたもの。
だって、リトル・ウォーターの“My Babe” ですよ!?
ん? でも、タイトルが“My Brain” ?
「俺の脳みそが衰えていく/毎時1,200ニューロン(神経細胞)がなくなっていくんだ」。
どんだけパンクな爺さんなんでしょーか。
人を食った歌いっぷりも、老人という仮面をつけて、ますます堂に入ったもの。
演奏の方だって、相当に人を食ってます。
ジョー・ヘンリーの仕掛けとはいえ、こんな芸当ができるのはモーズならではでしょう。
ダン・ヒックスが80歳代になったら、この境地に到るかも、とふと思ってみたりもしました。

それにしてもCDを聴くほどに、モーズ・アリソンのステージが観たくなります。
できれば、こじゃれたジャズ・クラブなんかじゃなく、
JIROKICHI やThumbs Up みたいなところで観たいですねー。
プロモーターさん、どうかひとつぜひ。

Mose Allison "THE WAY OF THE WORLD" Anti 87059-2 (2010)
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