中国揺滾歌星 ツイ・ジェン(崔健) [東アジア]
ツイ・ジェン(崔健)がまもなく来日しますね。
一番新しいアルバムが、05年の「給你一点顔色」でしたっけ。
90年代とはまた音楽性を変え、よりラップに傾斜したロックとなっていました。
懐の深さを感じさせる内容で、ぼくは気に入ってたんですけど、日本ではあまり話題にもならず、
最近は音楽より映画での活躍を耳にすることが多かったような気がします。
さて、今週金曜日の川口リリアホールでは、どんなステージを見せてくれるんでしょう。
前回ツイ・ジェンのライヴを観たのは、今はもうなくなってしまった、
新宿の日清パワーステーション。もう15年も前のことです。
ちょうど『紅旗下的蛋』が出た直後で、ツイ・ジェンも脂がのりきっていた時期でした。
いろいろ伝説めいた評判も高かった人だったので、
さぞカリスマティックなステージをみせるかと思いきや、
まったく飾ることのないそこらの兄ちゃんふうだったのが、意外な印象として残っています。
しかしその後、1992年12月28~30日に北京展覧館劇場で行ったコンサートを収録したライヴDVD『中国揺滾演唱会』を観たときは、びっくりしてしまいました。
熱狂する観客と、最前列を陣取った中国公安局の警察官たちの無表情ぶりが異様なコントラストで、中国の若者たちがロックを必要としているリアルな様子を映し出すと同時に、制限された自由という当時の中国社会の現実をものの見事に活写していました。
そのなまなましいライヴは、ロックが生まれた初期の衝動が、中国で躍動していると事実をダイレクトに伝えていて、いたく感激したものです。
あのライヴから18年の時を経て、中国もオリンピックを開くまでの変貌をとげました。
ツイ・ジェンのロックは、どのような変貌をとげたのでしょうか。
崔健 『給你一点顔色』 京文 CN A51-05-0001-0/A・J6 (2005)
[DVD] 崔健 『中国揺滾演唱会』 新時代 ISRC CN-F21-00-374-00/V.J6
2010-05-04 00:13
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