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マダガスカルのスウィート・リトル・シックスティーン カネラ [インド洋]

Kanella  Amoureuse De Toi.JPG

きゃ~わい~♡♡♡
偶然見つけたYouTubeのヴィデオで、ハート射ぬかれました。

マダガスカルのアイドル女性シンガー、といっていいんでしょうね。
マラガシ・ポップのニュー・スター、カネラちゃんでありまっす!
いつかこのコのアルバムを聴いてみたいなあと思っていたら、
マダガスカルの現地盤のカタログで、運良く見つけちゃいました。

kanella madagascar と打ち込んでググれば、
彼女のヴィデオがYouTubeに2本載っているので、ぜひ観てもらいたいんですけど、
簾のような編み込みのドレッド・ヘアを振り乱し、
華奢な身体で踊るその姿は、まさに熱帯の妖精。
アイドル趣味のないオヤジさえも、夢中になっちゃいましたよ。

カネラちゃんは1992年12月10日生まれ。
アルバムには2009年7月リリースと書かれているので、逆算すると、録音時なんと16歳!
スウィート・リトル・シックスティーン!! ぴっちぴちなわけだぁ。

内容は打ち込みを中心としたトロピカル・ポップで、
80年代ズークを思わせるぎんぎんのデジタル・サウンド。
時代がひとめぐりしてしまったせいか、今このサウンドを聴くと、かえって新鮮に響きますね。
ズークやメレンゲやサルサを取り入れたサウンドは、めちゃくちゃカラフルです。
ヴィデオでも観れる“Katy, Katy” は、
懐かしやメレンブーティ・ガールズを思い起こすメレンハウスで、
四つ打ちを強調したトラック・メイクは、90年代のラテンハウスを思わせます。

サウンドのキーマンは、作曲・アレンジを務めたマックセス・セプシオン。
90~00年代にマラガシ・ポップのスター歌手だったマックセスは、
プロダクションのツボをよく心得ているようです。
ローカルな低予算作とはいえ、キャッチーな曲を揃え、
抜けるような青空と白い砂浜をイメージさせる底抜けのポップ感覚は、
80年代のラ・カンパニー・クレオール以来のハジケっぷりで、胸をすきます。
こんなにケレン味のないトロピカル・ポップを聞けたのは、何十年ぶりでしょうか。

マラヴォワのようなメロディーのクレオール・ポップスもあれば、
レユニオン音楽のマロヤまでやっているのにはビックリ。
コーラス・パートで♪ マロヤ、マロヤ、マロヤ、マロヤ~♪と歌い、
マロヤの特徴であるカヤンブのリズムも取り入れています。
ヴァースのパートはマロヤのメロディーでなく普通のポップス調(セガ?)で、
アクースティック・ギターがハチロクのリズムを刻む、面白い仕上がりとなっています。

マラガシ・ポップでマロヤが聞けるのは珍しいと思うんですが、
カネラは学業のために母親とレユニオンに引っ越したというので、その影響なのでしょう。
アルバムはマダガスカルの首都アンタナナリヴでレコーディングされていて、
学校の休みに里帰りして録音したのかな。
全8曲30分に満たないミニ・アルバムというのが物足りないくらいの、
元気いっぱい、はじけるような若さがまぶしい、カネラちゃんなのでありました。

Kanella "AMOUREUSE DE TOI" Carol Tana Music OMDA45.590 (2008)
コメント(2) 

コメント 2

おぎてつ

確かに、可愛いですね。
知らなかったけれど、マダガスカルはフランス語圏なんですね。
子供のようでいて、時に色っぽい仕草…。
こちらは、「若い娘はうっふん、黄色いさくらんぼ」なんて、思い出したりして。

しかし、マダガスカル…行ってみたいですネェ。

オギテツ
by おぎてつ (2012-04-12 09:33) 

bunboni

かわいいっしょー♪
健康的な色気がまぶしいですよねえ。
マダガスカルは自然ばかりじゃなく、音楽も宝庫です。
by bunboni (2012-04-12 20:21) 

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