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在日外国人ショップめぐり その4 【インド/パキスタン編 アルフラ・スーパーマーケット】 [レコード屋・CDショップ]

THIRUDA THIRUDA - PUDHIYA MUGAM.JPG   GENTLEMAN - DUET.JPG
RANGEELA.JPG   Nusrat Fateh Ali Khan  SANGAM.JPG

90年代で在日外国人ショップがまとまってある街といえば、池袋が一番でした。
最近はちっとも行ってないのでわかりませんが、どうでしょうかね?
当時池袋にはなじみのお店が10軒近くありましたから、
いつも休日の一日をたっぷり使って、ぐるっと見て回ったものです。
なかでも多かったのが、中国華僑系のお店と、インド/パキスタン系のハラール・ショップ。
華僑系のお店は北口に集中していましたが、
ハラール・ショップは北口や西口のあちこちに点在していました。

在日外国人のお店は、単に買い物をするだけの場所ではなく、
日本で暮らす同郷人たちにとって大切な情報交換の場でもあるので、
店にたむろしておしゃべりしてる人たちが、常に何人かはいるもの。
そういうところに、日本人がのこのことやってきて、物珍しそうに店内を眺めたり、
CDを熱心に選んだりしていれば、彼らの好奇心をそそるのは当然ですね。
そんなところから、店員さんだけでなく、お客さんたちともおしゃべりをするようになり、
いろいろなことを教えてもらえるのも、こういうお店めぐりの楽しみの一つでした。

ところが、ハラール・ショップではそうはいかないんですね。
まずそういうお店では、一歩店内に入った途端、
「何しにきたんだ」みたいな目でガンをとばされるのが常。
しゃべってた連中もぴたりと会話をやめてしまったりするんだから、ヤな感じです。
こんなところに来る日本人は、私服刑事か入国管理局員かみたいな警戒ぶりで、
その激しい拒絶ムードに、最初は狼狽したものです。
フレンドリーさのかけらもない反応を示すのは、インド/パキスタン系のお店の特徴でした。

何度も通っているうちに、CD目当ての変わリ者の日本人客とわかってくれるんですが、
すると今度は害の無い客として無視されるだけで、話かけても無愛想極まりありません。
というわけで、インド/パキスタン系のお店では楽しい思い出がぜんぜんないんですけれど、
一番CDを多く買ったのが、北口の風俗街を抜けた先のマンションの一室に構えていた、
アルフラ・スーパーマーケットでした。

当時A・R・ラフマーンが話題になり始めた頃で、WAVE、Virgin、HMVといったCDショップにも、
ラフマーンが関わったインド盤のサウンドトラックが入っていました。
でもねー、値段の高い日本の輸入盤ショップで、
当たり外れの大きいサントラを何枚も買う勇気はありませんでした。
アルフラ・スーパーマーケットなら1枚1000円から1500円くらいで買えるし、
試聴もできるので大助かりだったんですよ。

同じインド系のお店でもベンガル人がやっていたトロンゴでは、
A・R・ラフマーンのようなタミール映画ものは扱ってなかったので、
ぼくが持っているA・R・ラフマーンの90年代のサントラは、
ほとんどアルフラ・スーパーマーケットで買ったようなものです。

ほかにも、ヌスラットの珍しいパキスタン盤CDを買ったのもここでしたね。
“FOR SALE IN PAKISTAN ONLY” と書かれていて、
こういう地元盤CDを日本で買えるのが、在日外国人ショップの醍醐味ですよねえ。

ある時行ったら、店のオヤジが床でお祈りをしている真っ最中で、
礼拝の時間じゃ退散するほかないと、そそくさと帰ったこともありました。
お店のCDはほとんどインドのサントラとポップスばっかりだったので、
経営者はインド人とばかり思っていましたが、パキスタン盤CDもあり、
敬虔なムスリムということは、オーナーはパキスタン人だったのかもしれません。

music: A.R. Rahman "THIRUDA THIRUDA / PUDHIYA MUGAM" Magnasound/OMI D6US0705 (1993)
music: A.R. Rahman "GENTLEMAN / DUET" Pyramid CDPYR8255 (1994)
music: A.R. Rahman "RANGEELA" Time Magnetics TFCD018 (1995)
Nusrat Fateh Ali Khan "SANGAM" Sonic Enterprise CD020 (1996)
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