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在日外国人ショップめぐり その8 【ペルー編 キョウダイ】 [レコード屋・CDショップ]

Roberto Pacheco  TECHONOCUMBIA CON ALPA.JPG   Rossy War Y Su Banda Kaliente  VOLUMEN 2.JPG
Ada Y La Nueva Pasion  VETE AL… DIABLO!.JPG   Eva Y Los Pecadores  MI CANTO.JPG

鶴見に住んでいた頃、通勤で使っていた京浜東北線は、
在日外国人ショップへ寄り道するのに、ちょうど都合が良かったんです。
会社帰りに大井町でメコン・センター、鶴見でトゥカーノへというふうにね。
蒲田には、川崎のペルー・レストランで教えてもらったペルー人ご用達のキョウダイがあって、
駅からちょっと遠いのが玉に瑕でしたけど、よく通いました。

キョウダイは、ちょっとしたミニ・スーパー・マーケットといった感じのきれいなお店で、
出稼ぎ人たちのパスポート更新や、航空券取扱い、送金代行業務も行っていたため、
ちゃんとカウンターがあり、事務所フロアもありました。
もっとも送金代行業の方は、日本の法律知識が不足していたことから、
警察に摘発されるなんて事件が起こったりしましたけど、略式起訴ですぐにケリがついています。

でも、この時の新聞に、「ペルー人地下銀行摘発。マネーロンダリングか」などと
センセーショナルな記事が踊ったことが忘れられません。
全国五大紙揃いも揃って在日外国人を犯罪者扱いするような書きぶりで、
外国人蔑視の心理も露骨な偏向記事でした。
その後嫌疑が晴れても、追跡記事を載せることもなく、まさしく書きっぱなしの典型。
こうやってマスコミは、「外国人労働者は危険だ」という空気を作るのかと、怒りを覚えたもんです。

さて、そのキョウダイへ通うようになったのは、テクノクンビアのペルー盤を買うのがお目当て。
以前テクノクンビアとの出会いを記事にしましたけれど、
http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2010-08-12
2000年当時、テクノクンビアのCDは、日本のCDショップにはまったく輸入されていませんでした。

昨今のクンビア・ブームで、テクノクンビアにも10年遅れでスポットがあたり、
当時のCDが輸入されたりしていますけれど、正直、旬はもうとっくに過ぎちゃってますね。
一番人気だったルツ・カリーナも新作をちっとも出してないくらいで、
一時期のチープなローカル歌謡ブームで終わったんでしょう。

キョウダイはその後02年に五反田の駅前ビルに移転してぐっと店舗面積も広がり、
ペルーの公的書類の取得から、ペルー人の日本社会での生活相談、
ペルー文部省公認の小中学校通信教育まで事業を拡げました。
キョウダイが移転した大きなビルのすぐ隣の雑居ビルには、
ペルーの食材や雑貨を扱うムンドラティーノという小さな在日ペルー人ショップがあり、
偶然にもテクノクンビアのCDを扱う2つのお店が、五反田で肩を並べていたのでした。

Roberto Pacheco "TECHONOCUMBIA CON ALPA" Producciones Idolos no number
Rossy War Y Su Banda Kaliente "VOLUMEN 2" Mediasat América AD05441 (1998)
Ada Y La Nueva Pasíon "VETE AL… DIABLO!" Iempsa IEM0434-2 (2000)
Eva Y Los Pecadores "MI CANTO" Iempsa IEM0479-2 (2001)
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