フィンランドの昭和歌謡インスト・バンド ダリンデオ [北ヨーロッパ]
こりゃあ、おもしろい。
エキゾティックなメロディに、サスペンス映画のサウンドトラックを思わせるサウンド。
スウィング・ジャズあり、サーフ・ギターあり、ツイストあり、スカあり、クレズマーありの、
モッドなセンスたっぷりの演奏はまがまがしさイッパイで、
なんなんだ、この連中は!とCDに飛びついちゃいました。
ダリンデオはフィンランドのバンドなんですと。へ~え。
シネマティック・ジャズを自称しているそうで、なるほど聴けばナットクですね。
フィンランド映画といえば、アキ・カウリスマキ監督がいますけど、
アキの作風にも通じるところがあるようなないような。
アルバム・タイトルのカッリオは、ヘルシンキ市内にあるブティック、カフェ、レストランが立ち並ぶ
人気の場所だそうです。その街をテーマにした彼らのインストゥルメンタル・ミュージックは、
どこか懐かしい昭和の匂いもする歌謡サウンドをも思わせます。
じっさい彼らは、フィンランドの50~60年代のポピュラー・ミュージックから
インスパイアされているというので、昭和歌謡流れる映画音楽に近いものを感じさせるのも、
あながちハズレではなさそう。
徹底したラウンジー・タッチの演奏はよくアレンジされていて、
これは「ジャズ」ではなく、無国籍インストゥルメンタル・ミュージックでしょうね。
メンバーはいずれもジャズの素養もあるプレイヤーなので腕は確かです。
粋なアイディアに富んだサウンドに、スノビズムを感じさせないマジメな演奏姿勢は好感が持てます。
Dalindèo "KALLIO" KHY Soumen Muiikki KHYCD51/5053105560721 (2013)
2014-04-29 00:00
コメント(2)
こんにちは、昨日、偶然、フィンランドのポップスをサイトで初聴きしたとろこ。偶然ですね ! かなりご機嫌でした。
by アフマリリス (2014-04-30 10:04)
さすがですね! もうアンテナにかかっておられたんですね。
ケレンがなくって、気持ち良く聞ける連中ですね。
by bunboni (2014-04-30 20:15)