夫婦ブルースの名作 ジョン&シルヴィア・エンブリー [北アメリカ]
たて続けに80年代ブルースのCD化とは、どういう風の吹き回しでしょ。
シカゴのマイナー・レーベル、レイザーから出ていたという
ジョン&シルヴィア・エンブリーの80年作に、
未発表の5曲とシングル5曲を加えて、デルマークがCD化してくれましたよ。
80年代にこんなレコードが出ていたとは知らず、今回初めて聴いたんですけど、
いやあ、なんと胸をすくシカゴ・ブルースでしょうか。
小細工なし、粗削りでぎらぎらとした熱気あふれるリアル・ブルースが
次から次へと飛び出します。
うひゃあ、こりゃあ、たまんないなあ。
ベースを弾きながら歌う、シルヴィアおばちゃんのカッコよさといったら。
ゴスペルで鍛え上げたスモーキーなヴォーカルが、なんともいい味なんです。
懐の深さを感じさせるファットな声質で、シャウトの気持ちよさに、天国、行けます。
そしてシルヴィアの旦那のジョンのギターが、これまたスゴイ。
エッジの効いたギターが切り込んでくる瞬間の気持ちよさ。
アグレッシブなだけでなく、よくコントロールされたソロ・ワークで、
スロー・ブルースで炸裂するギターの集中力にも圧倒されました。
夫婦漫才ならぬ夫婦ブルースの名作じゃないっすか、これ。
エネルギッシュなブルースで、スカッとした気分を味わいたい方に、ぜひ。
John & Sylvia Embry "TROUBLES" Delmark DE832
2014-06-10 00:00
コメント(2)
いやはや、まったく知りませんでした(笑
いまアマゾンで試聴してみましたけど、フレディのアイ・ラヴ・ザ・ウーマンや、ご主人が歌うサー・マック・ライスのマスタング・サリーも良いですね。個人的に面白そうなのはインストのジョニーズ・バウンス この曲ちょっと楽しみ!
by ホシナ (2014-06-10 23:03)
ぼくもこのご夫婦、ぜんぜん知らなかったので、ちょっとオドロキです。
by bunboni (2014-06-11 06:35)