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若さハジけるポップ・フォーク テディ・アレクサンドローヴァ [東ヨーロッパ]

Tedi Alexandrova  SARCE MOE.jpg

ひさしぶりにブルガリアからポップ・フォークをまとめ買い。
こんなに円高になると、送料がバカにならないので、
1枚だけなんてもったいなくて、とても買えましぇん。

で、前回のアルベナのほか、アネリア、エマヌエラ、
プレスラーヴァなどの2010年代の旧作を買ってみたんですが、
どれもレーベルがパイネル・ミュージックなので、アレンジャーなど
制作陣が一緒ということもあり、プロダクションはどれも似たりよったり。

EDM/レゲトン系のリズム・トラックをバックに、
ブルガリア独特のメロディにヒップ・ホップ/ロックのセンスを
織り交ぜたヴォーカルを炸裂させます。
間奏で、ズルナやドゥドゥクなどの笛が東欧色をアピールするところに、
チャルガ/ポップ・フォークのアイデンティティがあるんですけれど、
ヴェテラン・シンガー、アネリアの18年作では、こういう演出がぜんぜんなくて、
そうすると単なるEDMと変わらなくて、面白くありません。

昨年大ヴェテランのイヴァナを買った時は、
アダルト・オリエンテッドなコンテンポラリー・センスに感心したんですけれど、
今回買ったアルバムにはそうした志向のアルバムは見当たりませんでした。
https://bunboni58.blog.ss-blog.jp/2021-02-19

近作では、テディ・アレクサンドローヴァの20年作が良かったな。
EDM/レゲトン系のビート・メイキングを中心としながらも、
楽曲は東欧の臭みたっぷりで、こぶしを利かせたヴォーカルにはパンチがあり、
胸をすきます。ゲスト・シンガーとの絡み合いも、迫力十分。
リズム・トラックもEDM/レゲトン系一辺倒でなく、
ロック調あり、ファンク調あり、伝統リズムにバルカン・ブラスが登場する曲もあり、
バラエティ豊かなアルバムに仕上がっています。

今回買ったシンガーの中では、一番若い人ですね。
アネリア、エマヌエラ、プレスラーヴァは、いずれも80年代初めの生まれですけれど、
テディ・アレクサンドローヴァは91年生まれ。14年にデビュー作を出し、本作が3作目。
やっぱり二十代だと、ヴォーカルのイキオイが違うよね。

Tedi Alexandrova "SARCE MOE" Payner Music PNR2020111717-1206 (2020)
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