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ゾロゴ・フロム・アッパー・イースト・オヴ・ガーナ [西アフリカ]

THIS IS ZOLOGO BEAT.jpg

ガーナ北部のフラフラ人の音楽コロゴを世界に広めた
オランダ、アムステルダムのレーベル、マカムが、新たなるコンピレーションをリリース。
ガーナ、アッパー・イースト州のボルガタンガやボンゴなどの都市で、
新しいダンスとして絶賛流行中というゾロゴなる音楽だそうです。
ゾロゴとは、フラフラ語(CD解説のファラ・ファラ語は同義語)で「クレイジー」の意。
本コンピレには、10人のアーティストによる10曲が収録されています。

プログラミングを手がけるのは、ジャケットに写る眼鏡の若者で、
本作のプロデューサーでもあるフランシス・アヤムガ。
まだ20代前半ぐらいにしかみえませんが、
キング・アイソバとの仕事で注目を集め、19年にマカムが出したコンピレ
“THIS IS FRAFRA POWER” のキュレーションも手がけました。
本作は、アヤムガがボンガの丘に建てた
トップ・リンク・スタジオで録音、ミックスしていて、
CDトレイの裏に写っている、トタン屋根にレンガ作りの小屋がそのスタジオなのでしょう。

トーキング・ドラムなどの生の打楽器に、
プログラミングのエレクトロ・ビートを絡ませたサウンドはコロゴとよく似た趣向で、
弦楽器のコロゴを使用していないことをのぞけば、
部外者にはコロゴとの違いはよくわかりません。
じっさいこの10人の中には、コロゴのミュージシャンも交じっていて、
プリンス・ブジュはコロゴを弾いているし、
ドンダダはシニャカ(シェイカー)を振っています。

「クレイジー」と呼ばれるほどには、
トランシーな激しさのようなビートではなく、のんびりとしたものです。
ドープなのが苦手な向きには、
ちょうどよい塩梅のローカル・ダンス・ミュージックでしょうか。
マリのバラニ・ショウにも通じる、いい湯加減であります。
https://bunboni58.blog.ss-blog.jp/2020-01-30

10人の歌い手のなかでは、ンマサーナという女性の吹っ切れた歌いっぷりが聴きもの。
コロゴのファンには聴き逃せないアルバムです。

Sammy, Fadester, Nmasaana, Prince Buju, Awudu, Ramond, Designer, Joseph, FCL. Dondada
"THIS IS ZƆLOGƆ BEAT" Makkum/Redwig MR35/RW60 (2023)
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