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ヴィンテージな味わいのアフロ・ファンク トーゴ・オール・スターズ [西アフリカ]

Togo All Stars Spirits.jpg

好調続く、トーゴ・オール・スターズの3作目。
2作目と同じ陣容で、地元のロメでレコーディング、
アムステルダムでミックスとマスタリングが行われています。
https://bunboni58.blog.ss-blog.jp/2022-09-26

3管を擁したメンバーも2作目とほぼ変わりなく、
目立つ変化といえば、女性歌手が一人加わったことかな。
ドッジ・アリス・バックナーとクレジットされたこの人の歌いっぷりが
また野趣に富んでいて、う~ん、いいんだわ~。
こういう土臭い味わいを持ってる歌い手って、
全世界からどんどんいなくなっているだけに、嬉しくなりますねえ。

『スピリッツ』というタイトルや、ジャケットに描かれたデザインが示すとおり、
本作もトーゴのヴードゥーに由来したトラックが多数のようです。
4曲目 ‘Afidemanyo’ のイントロの太鼓とシェイカーのリズムは、
明らかにヴードゥーで使われるリズムと思われるし、
ほかの曲でも金属製打楽器や太鼓が刻む特徴的なリズムに、
ヴードゥー由来を感じさせる場面が多数出てきますよ。

デビュー作には、曲ごとにアクペセ、アグバジャといったリズム名が
クレジットされていたんですが、2作目と本作には記載がなく、ちょっと残念。
トーゴのリズムの聞き分けがまだできないので、勉強したいんだけどな。
そうしたトーゴの伝統リズムをアフロ・ファンクにしたトーゴリーズ・ファンクのほか、
アフロビートも2・11曲目でやっています。

デジタル皆無のアナログな生演奏で、
ここまでアーシーな魅力を放つバンドは、今日び本当に貴重。
居並ぶヴォーカリストたちも全員がいなたい歌い口で、
もう涙が止まりません。

Togo All Stars "SPIRITS" Excelsior EXCEL96755 (2023)
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