ブラジリアン・ドラムンベース再び フェルナンダ・ポルト [ブラジル]
ピンクパンサレスからY2Kリヴァイヴァルを知ったという、
あいかわらず流行にウトい当方ですが、
当時を思い出すと、ドラムンベースと女性シンガーの組み合わせで
一番印象的に残っているのは、フェルナンド・ポルトかなあ。
ドラムンベースの歌もので、ブラジル人歌手がまっさきに思い浮かぶってのは、
いかにもクラブ・ミュージック門外漢ぽいですが、
そもそもドラムンベースでヴォーカリストがフィーチャーされることはそうそうなくて、
あってもアルバムに数曲あるかどうかだったよねえ。
ブラジルのドラムンベースが、ことのほか歌ものと親和性があったような記憶があるのは、
サン・パウロのDJ、DJパチーフィがリミックスした ‘Sambassim’ がきっかけ。
DJパチーフィがロンドンのジャングル/ドラムンベースのレーベル、
Vレコーディングズに売り込んでヒットさせた曲でしたけれど、
ぼくにとっても、この曲がブラジリアン・ドラムンベース開眼の1曲でした。
Vレコーディングズはロニ・サイズやDJクラストなど、
ドラムンベースの重要DJのリリースで知られたロンドンのレーベル。
フェルナンド・ポルトやマックス・ジ・カストロの曲を
DJパチーフィ、DJマーキー、XRSランドがリミックスした “THE BRASIL EP” は、
ドラムンベース・シーンに新たな風をもたらしました。
細分化されたドラムンベースの特徴的なビートが、
軽やかなサンバを演出した ‘Sambassim’ は、
フェルナンダ・ポルトのジョイスの歌い口を思わすヴォーカルがめちゃチャーミングで、
ひと聴きぼれしました。
当時はまだフェルナンダ・ポルトのアルバム・デビュー前で、
‘Sambassim’ のオリジナル・ヴァージョンが収録されたデビュー作は、
ヒット翌年の02年になって出ました。
ひさしぶりに棚から取り出して聴いてみたんですが、
今聴いても新鮮というか、ネオ・ソウルと融合したニュアンスで
リヴァイヴァルしている現在の方が、むしろツボじゃないですか。
当時はサンベースとかドラムンボサとか呼ばれていた、
このあたりのサウンド、少し聴き返してみようかな。
Fernanda Porto "FERNANDA PORTO" Trama T004/590-2 (2002)
DJ Patife, XRS Land, DJ Marky "THE BRASIL EP" V Recordings/Trama T002/555-2 (2001)
2024-01-15 00:00
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