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UKブラック新世代のベッドルーム・ポップ ピンクパンサレス [ブリテン諸島]

PinkPantheress  HEAVEN KNOWS.jpg

うわー、めっちゃキュートな歌声。
新世代UKブラックの登場ですか。
なんの予備知識もなく、そのスウィートな歌い口にヤラれて買いましたが、
Y2Kリヴァイヴァルのムーヴメントで注目を集めるようになった人なんだとか。

Y2Kリヴァイヴァルってなんじゃ?と思ったら、
ドラムンベース、UKガラージ、2ステップといった90年代から00年代前半あたりの
クラブ・ミュージックが、数年前から再注目されるようになっているんですってね。
どうりで、最近やたらとドラムンベースを耳にすることが多くなったわけだ。
流行の30年周期って、ホントに当たってるんだなあ。
このテの音楽はぼくも当時よく聴いてたから、
ピンクパンサレスに反応したのも、不思議じゃないわけか。

とまあ、ジジイの回顧なんですが、
ベッドルーム・ミュージック仕様のドラムンベースのオープニングから、もう大好物。
ピンクパンサレスことヴィクトリア・ビヴァリー・ウォーカーは、
22歳のUKブラックのソングライターにしてプロデューサー。
プログラミングもみずからてがけていて、プロデューサーの才はズバ抜けていますよ。

それぞれ異なる表情を持つ2分程度の短い曲が13曲も並んでいるんですが、
アルバムを通して浮遊感のあるサウンドスケープが一貫しています。
そのドリーミーなアンビエンスにウットリしますよ。
ケレラをゲストに迎えた曲など、ティンバランドを下敷きにしたトラックも多く、
たしかにY2Kリヴァイヴァルを感じさせるものの、
ネオ・ソウルのデリカシーを備えたところに、21世紀の現在地を感じます。

PinkPantheress "HEAVEN KNOWS" Warner 5054197766053 (2023)
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