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バカンス初日 セルジュ・ベノー [西アフリカ]

Serge Beynaud.jpg

定年退職の日を迎えました。
といっても、まだあと8年は働くつもりなんですけど、
その前にひと区切りの特別休暇。
会社員生活34年めにして、1か月もお休みなんて、まー、どうしましょ♡

あれこれ、やりたいことを書き連ねてみたら、
とてもひと月じゃ無理でしょ的なプランが次から次へと浮かんで、
業務計画だってこんなに熱心に作ったことありません(汗)みたいな、
よくばり休暇計画ができあがってしまいました。

そんな休暇計画を練っていたところに、
ウキウキ気分を守り立ててくれる、サイコーな一枚と出会ってしまいました。
コート・ジヴォワールのセルジュ・ベノー君のセカンド作。
クーペ=デカレの名で知られる、アフリカン・エレクトロなダンス・ポップスです。

クーペ=デカレ、ンドンボロ、クドゥロといったダンス・ポップスは、
いわばレゲトンみたいなもので、まともにお付き合いしてこなかったジャンル。
クラブで踊るぶんにはいいだろうけど、
おうちで聴くようなもんじゃないよねえ、ということなんですが、
特別休暇を前に、気持ちが盛り上がっているところに出くわしたアッパーなこの1枚は、
「祝ご卒業」みたいなアゲアゲ気分を、否が応でも高まらせてくれたのでした。
定年感謝式の入場曲に、これリクエストしちゃおうか、なんて思ったほど(もちろん自粛)。

セルジュ・ベノー君は、コート・ジヴォワール中部の都市ダロアの生まれ。
87年9月19日生まれって、自分は何してたかなと昔の日記帳を引っ張り出してみたら、
うわー、この頃かあ、と古い記憶がよみがえりました。
日本はバブル景気のイケイケまっただ中。
ぼくはといえば、毎夜終電もしくは上司からタクシー券もらって帰宅するという、
毎月100時間超の時間外が当たり前の、入社7年目でありました。

ダンス・ポップスに徹した潔さが快感の本作、
ミックスがバツグンによくて、このクオリティはインターナショナル・レヴェル。
音のシャワーを浴びるかのようなサウンドは、爽快そのものです。
オートチューン使いもイヤミがなく、エレクトロニックな手さばきが抵抗なく聞けます。
ハチロクと4/4がクロスするポリリズミックなビートの骨格を前面に押し出し、
肉体感を弾け出しているところが、もう痛快至極。
洗練されたテクスチャーがサウンドをいっそうダイナミックにしていて、腰にキますねー。

メロディアスな曲揃いだし、セルジュ・ベノー君の滑舌のいいヴォーカルはキレもバツグン。
人生初の挑戦も忍ばせた休暇計画を、祝砲のように盛り上げてくれる本作、
さー、これ聴いて、34年間の垢を洗い流しましょ♪

Serge Beynaud "TALEHI" Obouo Music OB10025 (2014)
コメント(2) 

コメント 2

えすぺらんさ

定年退職されたそうで、永い間ご苦労様でした。56歳で定年なんて少し早いような気がしますが、もう8年働かれるそうで、今はゆっくり休んで下さい。                            バブルの頃はすごい残業量だったんですね。
自分は職人なんで体が動かなくなるまで働くつもりでやっています。(bunboniさんと同じ年代です。)日記はつけてないんで記憶は定かではないですが、87年秋、当時ヴィクトリア・エレイソンの「アタ・ンピアカ・ビス」を聴いていた記憶があります。
暫く英気を養って今度は「ポップ・カリブ800」を出して欲しいですね。
by えすぺらんさ (2015-07-01 21:16) 

bunboni

ありがとうございます。
残り8年は、若い人の活躍を支援する側に回れるといいんですけれどねえ。
87年秋はヴィクトリア・エレイソンですか。う~ん、なつかしいですねえ。
カリブで800枚はたいへんだぁ(笑)。
by bunboni (2015-07-01 21:50) 

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