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4年遅れで聴く結成20周年作 クルービ・ド・バランソ [ブラジル]

Clube Do Balanço  BALANÇO NA QUEBRADA.jpg

あれ? いつの間にフィジカルに!?
当初デジタル・リリースのみだった、クルービ・ド・バランソの19年新作。
21年にCDが出ていたのを気付かず、セール品になっていたのを見つけました。

というわけで、4年遅れで聴いた5作目を数える19年作。
グループ結成20周年作だったんですね。20年で5作というのは、
数が少なく思いますけれど、4年くらいおきに出るというインターバルは、
おっ、懐かしい!という気にさせられてそのたびに手を伸ばしてきたからか、
自分には珍しく、全作が手元にあります。駄作のないグループですね。
https://bunboni58.blog.ss-blog.jp/2014-10-28

思えば、クルービ・ド・バランソがデビューした01年は、
サンバ・ロック/ソウル・リヴァイヴァルで沸いた年。
パウラ・リマ、セウ・ジョルジ、マックス・デ・カストロ、ウィルソン・シモニーニャが
次々とデビューするなか、クルービ・ド・バランソも登場したんでした。

デビュー作は、オルランジーヴォ、ジョルジ・ベン、ベベートといった
往年のサンバ・ソウル・クラシックも取り上げて、
エラスモ・カルロス、ベベート、ルイス・ヴァギネルといった古参から、
ウィルソン・シモニーニャ、マックス・デ・カストロ、セウ・ジョルジ、
パウラ・リマ、イヴォ・メイレレスなどのリヴァイヴァル若手世代まで、
そうそうたるゲストを迎えて制作されていました。

あのデビュー作から20年、もはやサンバ・ソウル・クラシックに頼ることなく、
オリジナル曲だけで勝負できる実力派グループになったのを感じます。
ヴォーカル兼ギターのマルコ・マトーリ率いる8人組のメンバーも不動で、
トランペットとトロンボーンの2管を擁したアンサンブルも成熟しました。

今作ではノセノセのスウィングというより、
少し引いた感じのクールな演奏ぶりも楽しめ、
アダルトな魅力を感じさせるのが、20周年という力量でしょう。

Clube Do Balanço "BALANÇO NA QUEBRADA" YB Music no number (2019)
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