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アフロ・コロンビア音楽の饗宴 トトー・ラ・モンポシーナ、グルーポ・バイーア、オルケスタ・デ・ルーチョ・ベルムーデス [南アメリカ]

Totó La Momposina, Grupo Bahía, Orquesta De Lucho Bermúdez  OJO DE AGUA.jpg

トトー・ラ・モンポシーナの新作が19年に出ていると聞いて、
欲しいなぁ~と思っていたんですが、
コロンビア国内でしか売っていないというので、クヤし涙をのんでおりました。
なんだかここ2・3年、コロンビア国内のみで流通している作品が
目に付くようになってきたなあ。

こりゃあ、なんとかせにゃいかんと、
「コロンビア盤輸入作戦本部」を立ち上げて、対策に乗り出しましたよ。
てのはウソですが、本腰を入れて入荷ルートを開拓しなければと。
根気よくお店をあたり続けて、オファーを受け入れてくれるところを
ようやく見つけ、オーダーしました。

初めてのお店だったので、遅配などのトラブルを防ぐため、
DHLで送ってもらったんですけれど、案の定というか、税関で開封され、
税関御用達の補修テープぐるぐる巻きで届きました。
う~む、税関って、DHLだろうが容赦ないのね。
コロンビアからCDを輸入すると、毎回必ず税関に開封されるんだけど、
これって、何を疑ってんの? 麻薬?
ペルーからの荷もときどき開封されるけれど、ブラジルは一度もないな。

で、届いたこのアルバムなんですが、トトー・ラ・モンポシーナの新作ではなく、
グルーポ・バイーア、オルケスタ・デ・ルーチョ・ベルムーデスという、
アフロ・コロンビア音楽を代表する三者による、豪華共演作だったんですね。
オープニングのルーチョ・ベルムーデス作のマパレ ‘Prende La Vela’ で、三者が共演。
39年結成のコロンビアの名門、ルーチョ・ベルムーデス楽団をバックに
トトーが歌うのなんて、初めて聴くなあ。
コスタ(カリブ海沿岸)の音楽を現代化するグルーポ・バイーアも加わって、
ここでしか聴けない贅沢なサウンドになっています。

ルーチョ・ベルムーデス楽団は、管楽器だけで、サックス5、トランペット5、
トロンボーン4もいる大編成。複数の男女歌手を擁していますけれど、
女性歌手の一人が、めちゃチャーミング♡
クレジットに二人の女性の名前があるものの、特定できないのが残念であります。

グルーポ・バイーアは、リーダーのウーゴ・カンデラリオが弾く
マリンバがトレードマークで、このアルバムでもサウンドのキーとなっていますね。
ウーゴ・カンデラリオは、アフロ・コロンビア音楽を広める文化活動として、
このグループを結成しましたけれど、コロンビアを代表するグループとして、
海外の国際的な場で演奏をしてきた25年の実績があります。

トトーが歌うガイタの ‘Margarita’ のグルーヴなんて、やっぱり最高ですね。
縦笛のガイタ・エンブロも大活躍していますよ。
これぞアフロ・コロンビア音楽の饗宴。
こういうアルバムこそ、全世界に流通させなきゃいけません。

Totó La Momposina, Grupo Bahía, Orquesta De Lucho Bermúdez "OJO DE AGUA" Acento Mestizo no number (2019)
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