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モンペリエから登場したエチオ・バンド エチオダ [西・中央ヨーロッパ]

Ethioda  Tezet Reset.jpg

エチオピアで研究活動をされている映像人類学者の川瀬慈さんから教わった1枚。
エチオダは南フランスのモンペリエのバンドで、エチオピア音楽をベースに、
アフロビート、ファンク、レゲエをミックスした音楽をやっているといいます。
3年前にアルバムを出したようなんですけれど、日本未入荷。
早速オーダーしてみました。

う~ん、さすが川瀬さんが推薦するだけのことはある、本格派のバンドですね。
重心の低いリズム・セクションに、サックス、トロンボーン、トランペットの3管が織り成す
サウンドは、まさしくエチオピア音楽黄金時代の70年代サウンド。

冒頭の‘Ambassel Groove’ からしてエチオ色充満で、
曲名のとおりアンバセルの旋法を使った曲となっています。
2曲目の‘(Satie a dit ça) Beba’ はアンチホイェの旋法でレゲエにアレンジしていて、
大半の曲を作曲している鍵盤奏者のオリジナルは、見事にエチオ・マナー。
アフロビートは‘Respecto’ で1曲やっています。

多重録音したサックスをレイヤーした短いインタールードのような‘Echi’ は、
雄大なエチオピアの平原をたゆたうようなメロディが
映像的なサウンドを生み出していて、心に響きます。
こういうアイディアがフェレンジから出てくるっていうのも、スゴイな。

ギタリストがスペイシーなサウンドを作るタイトル曲も面白く、
後半になるほど、エレクトロなサウンドも加味されて聴き応えが増します。
次作はこうした実験的なサウンドを、もっと反映してみてもいいかも。
フランス発のエチオ・ポップ・バンドとしては、アカレ・フーベに続く注目株ですね。

Ethioda "TEZET RESET" no label no number (2016)
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