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ビルマ映画黄金時代を飾る名優の歌 ウィンウー [東南アジア]

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60~70年代に映画俳優として活躍し、のちに監督も務めるまでになった
ウィンウー(本名ラミン、1935-1988)は、ミャンマー映画界の重要人物。
67年と70年にミャンマーのアカデミー賞を2度受賞していて、
出演した映画の挿入歌はもちろんのこと、歌手としても活躍したほか、
脚本も31本書き、ビルマ時代の大衆芸能に大きな足跡を残した人だったのですね。
往年の映画シーンはYouTube にもたくさんアップされていて、
先日亡くなった「エースのジョー」こと宍戸錠を思わせます。

そのウィンウーの往時の録音が、リマスターされて復刻されています。
昨年入手した『想い出の映画挿入歌集』は、ちょっと選曲が好みじゃなかったんですが、
今作はすごく気に入っています。
『想い出の映画挿入歌集』は、いきなりマヒナスターズの「お座敷小唄」で始まるという、
日本人にはビックリな選曲集で、ラテンにジャズにワルツと洋楽の影響色濃い流行歌集で、
ミャンマーらしい曲が少ないのが、ぼくには物足りませんでした。

しかし今作は、冒頭からオルガンに銅鑼などの伝統楽器の伴奏にのせて、
ミャンマー音階を使ったメロディで歌う曲に始まり、
サイン・ワインにサンダヤーを伴奏にした伝統歌謡などが前半に並び、引き込まれます。
中盤あたりから、ラテンやノベルティな曲が出てくる曲順がいい感じ。
外国曲のカヴァーでは、コニー・フランシスの「可愛いベイビー」が出てきますよ。
ウィンウーの甘やかな声で歌うクルーナー・ヴォイスも、
この時代の雰囲気を横溢していて和めますね。

Win Oo "KHAING MAR LAR HNIN SI" M United Enertainment no number
Win Oo "MEMORIES OF FILM SONGS" M United Enertainment no number


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