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アシッド・ジャズ・マナーのアフロ・ジャズ・ファンク デレ・ソシミ [西アフリカ]

Dele Sosimi and The Estuary 21  THE CONFLUENCE.jpg

15年の前作では、正統派アフロビートを聞かせていたデレ・ソシミでしたけれど、
https://bunboni58.blog.ss-blog.jp/2015-06-11
メンバーを一新した8年ぶりの新作は、だいぶ方向性が変わりましたね。
アフロビートに軸足を置きつつも、
ぐっとジャズ・ファンクへ寄せたサウンドになっています。

エスチュアリー21という2管入りの7人編成のグループは、
エセックスのインディ・ロック・シーンで活躍する、
サム・ダックワースを中心に集められたとのこと。
「ゲット・ケイプ。ウェア・ケイプ。フライ」という長ったらしいステージ・ネームが
クレジットされていますが、それがサム・ダックワースのことで、ギターとシンセを担当。
デレとサムは2012年のフェラブレーションで出会い、
それ以来コラボレーションを続けてきた仲だそうです。

全6曲中4曲はヨルバ語で歌われていて、2曲が英語曲。
英語曲は、モータウンの70年代ソウルを思わせる都会的なアレンジが施されていて、
スノウボーイが1曲でフィーチャーされています。
それでな~るほどと思いましたけれど、
本作の生演奏のヴァイブスって、初期のアシッド・ジャズだね。

ヨルバ語で歌われる4曲は、アフロビートとヨルバ・ファンクの折衷。
リジー・ドスンムという女性歌手が、いい味を出しています。
名前からしてナイジェリア系のようですね。
収録時間わずか21分弱のミニ・アルバムで、
各曲とも3分前後の短尺で仕上げられていますが、
ライヴで長尺ヴァージョンを体験してみたいものです。

Dele Sosimi and The Estuary 21 "THE CONFLUENCE" Wah Wah 45s WAHCD041 (2023)
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