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ハード・ゴスペル・シャウター・オン・ピアノ レヴァランド・ロバート・ボーリンジャー [北アメリカ]

Reverend Robert Ballinger  THE KING’S HIGHWAY.jpg

すんげぇ~~~。
超強力なハード・シャウターぶりに、のっけからノケぞって、
泡吹きそうになっちゃったじゃないですか!
サンクティファイド派スタイルのピアノを弾きながら、
こんな強烈なシャウトをかますシンガー、はじめて聴きましたよ。

ベア・ファミリーが今回2枚のCDにまとめたロバート・ボーリンジャー牧師、
63年と65年にピーコックからレコードを出している人だそうですが、
ほぼ無名の存在といっていいんじゃないでしょうか。
ボーリンジャー牧師のディスコグラフィから経歴まで、
徹底的にリサーチした成果を収めたライナーでも、
本人の写真が発見されなかったくらいなんだから、
その実力に見合った評価をされてこなかったことは、明々白々。

2枚のディスクには、55年のチェス録音から、58年のコブラを経て、
62年からピーコックへ録音を残してきたボーリンジャー牧師の35曲が収められています。
クロノロジカルではないものの、編集に不満はありません。
ピアノを弾きながらカルテット・シンガーのようなハード・シャウトをする人であることは、
最初に書きましたけれど、すでにカルテット・ブームが過ぎゆく時代で、
65年8月に44歳の若さで突然亡くなってしまったことが、
長い間忘れられた存在にしてしまった最大の原因のようですね。

レコーディング最初期の20年代後半に録音を残した戦前のゴスペル・シンガー、
アリゾナ・ドレインズ直系といえる、猛烈にドライヴするピアノも凄腕。
ピアノはグルーヴするわ、ヴォーカルはシャウトするわで、
ピアノ弾き語りで穏やかに歌われるゴスペル・ソング、
なんてイメージからおよそ遠い姿が、ここにはあります。

Reverend Robert Ballinger "THE KING’S HIGHWAY" Bear Family BCD17575
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