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コンゴ音楽の宝庫 ンゴマ [中部アフリカ]

THE SOUL OF CONGO, Treasures Of The Ngoma Label.jpg

いやぁ、さすがはンゴマ。コンゴ音楽の宝庫だということを、
イヤというほど思い知らされる、プラネット・イルンガ初のCD復刻盤であります。
3枚組CDは69曲収録、3枚組LPは42曲収録で、
それぞれに収録曲が異なるという、マニア泣かせの選曲は、
制作費捻出のための苦肉の策でしょうかね。

ンゴマのSP音源を復刻したCDといえば、なんといっても
ドイツのパン・アフリカン・ミュージックが96・97年に出した編集盤が決定版でした。
その後、深沢美樹さんが編集した 「EARLY CONGO MUSIC 1946-1962」
でもンゴマのSP録音が復刻されましたね。
https://bunboni58.blog.ss-blog.jp/2019-07-28

こうした音源と重複しない選曲で、
3枚組というヴォリュームのコンピレーションを新たに制作しても、
残り物の印象をまったく与えないのは、
ひとえに2274枚ものSPをリリースしたというンゴマのカタログの豊かさゆえ。

4500曲以上もある音源から、今回のをも含めても
150曲程度が復刻されたにすぎないんだから、
これでも宝庫の片隅をかじったくらいなのかもしれないなあ。

その面白さは、ポピュラー音楽黎明期独特の雑多な音楽性を聞き取れることですね。
コンゴのルンバが完成されていく道のりは一本道でなく、
さまざまな試行錯誤の脇道があって、
パームワイン音楽の影響や周辺の民俗音楽、
ピグミーを連想させる笛の合奏まで聞けたりして、めちゃくちゃスリリングです。
古い音楽なのにすごくモダンな要素があって、オルガンや管楽器が
意表を突くアンサンブルのなかで奏でられたりする場面など、ゾクゾクします。

v.a. "THE SOUL OF CONGO –TREASURES OF THE NGOMA LABEL (1948-1963)"
Planet Ilunga PI10CD
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