喜納昌吉の情歌 [日本]
いまや参議院のセンセーになってしまった喜納昌吉。
むくみきった今の顔からはイメージしにくいでしょうが、若い時は精悍な顔立ちをしてたんですよ。
「渡地情話/いちゃがすらくぬ想い」のシングル盤の写真を見ると、
コザの夜の顔役だったという逸話も、まんざらホラでもなさそうです。
喜納昌吉の代表曲といえば「ハイサイおじさん」ですが、ぼくは昌吉が歌うバラードが好きです。
というと「花~すべての人の心に花を~」かと思われそうですが、
ぼくはあの歌詞が鼻についてダメなので、好きなのは「東崎」です。
トリックスター的な表情を見せない昌吉に惹かれますね。
「渡地情話」もそんなアナザー・フェイス・オヴ・昌吉な曲。
島の人の情け深さが胸に染みる、いい曲です。
情歌という形容がぴったりですね。
昔、沖縄で買った昌吉のシングル3枚のなかで、一番好きな曲でした。
98年の『赤犬子』で再演したヴァージョンでは、若かった頃の色気のようなものが昇華して、
また違った味わいを聞かせてくれています。これもまた良かったですね。
ところで、喜納昌吉はマルフクに何曲録音を残したんでしょうか。
マルフク時代の録音は、いまだに「ハイサイおじさん」1曲しかCD化されておらず、
デビュー作に収録された「うわき節」や「馬車小引ちゃ」の
オリジナル・ヴァージョンもいまだ眠ったまま。
ここらでそろそろ一挙お蔵出しして、1枚のCDにまとめてみてはいかがでしょうか、マルフクさん。
[7インチ] 喜納昌吉 『渡地情話/いちゃがすらくぬ想い』 マルフク FF44
2009-09-20 00:26
コメント(2)
はじめまして。いつも楽しく拝見させてもらっております。
昔、沖縄のお店にあった「ハイサイおじさん」のオリジナルシングル、結局非売品という事で売ってもらえず涙を飲んだ事を思い出しました。僕も「花」よりも「東崎」ですね。
下のスパロウのクック盤に関する記事も興味深いものでした。しかし、920 の「Calypso Carnival」もトリニダッド・プレスのものがあるんでしょうかね? 残り二枚のベリゼー盤の内容も気になるところですが。
by pei (2009-09-21 20:56)
こちらこそ、pei's-discsを楽しく拝見させていただいております。
“SPARROW IN HI-FI”のLP番号一つ前のベリゼー盤“THIS IS SPARROW”は持っているんですが、920の“CALYPSO CARNIVAL”とダブリはなく、どうやら920はクック独自録音みたいなんです。そこが、ますますクックとベリゼーの関係がわからなくなってしまうところなんですけれど…。
by bunboni (2009-09-21 21:32)