セネガリーズ・フォーキー ウマール・ンジャイ・ホスルマン [西アフリカ]
セネガルのシンガー・ソングライターだそうです。
初めて聞く名前だったので、新人かなと思ったら、これが5作目だそう。
95年のデビュー作のタイトル曲“Xoslu” がセネガルで大ヒットとなり、
ホスルマンのニックネームが付いたとのこと。
ダカール生まれ、ゴレ島育ちというホスルマンがやるのは、
アクースティックなサウンドでフォーキーに聞かせる、新しいタイプのポップス。
セネガルのポップスといっても、ンバラではないんですね。
ホスルマンが弾くアクースティック・ギターに、ハラムやコラ、
フラニの笛、タマなどの打楽器が伴奏を務め、生音中心の音作りとなっています。
ベースがエレキ・ベースではなく、ウッド・ベースというのが珍しく、
伸びのある低音の豊かなサウンドが深みを加えていて、効果的ですね。
ンバラのようなアップ・テンポのダンス・ビートはなく、ゆったりとした曲がほとんどで、
ホスルマンによれば、ウォロフとセレールのリズムをミックスし、
フラニ(フルベ)のメロディーを使って作曲をしているのだそう。
ウォロフ色の強いンバラと違って、セネガル全国区的な音楽といえるのかもしれません。
のびのびと歌うホスルマンのヴォーカルもすがすがしさがいっぱい。
ユッスーの発声ともちょっと似ていて、いい声をしてます。
歌詞の多くが子供たちや若者に向けたメッセージ・ソングだというのも納得の、
まっすぐな歌いっぷりが胸をすきます。
セネガルで90年代に始まったという、
セネガリーズ・フォーキーともいえる新潮流の1枚ですね。
Oumar Ndiaye Xosluman "TALIBÉ" Coast To Coast/Dakar Sound CTC2990536/DKS026 (2010)
2011-05-23 00:00
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