バラク・オバーマ大統領再選の日に ハッサン・ハクムーン [中東・マグレブ]
去年、年の瀬も押し詰まった頃、久しぶりに聴いたハッサン・ハクムーンのCDに、
やっぱりハッサンはスゴイと、グナーワ・マスター、マアレムの実力ぶりにウナらされたばかり。
http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2011-12-29
そのハッサンと、ニュー・ヨークで活躍する女性タップ・ダンサー
岩堀親子(いわほりちかこ)さんが結婚され、
グナーワとタップ・ダンスのパフォーマンスをたっぷりと披露する、
ウェディング・パーティーが開かれました。
時は11月7日、南青山の月見ル君想フ。
入口で、結婚祝いの乾杯ドリンクにローズ・ミルクを振舞われ、祝宴ムードも盛り上がります。
ハッサンの妹さんのレシピによるモロッコ料理がまた美味しいのなんのって!
ラムとプルーンのタジン、鶏と卵とアーモンドのパスティラに舌鼓を打っちゃいました。
ハッサンのお母さんも来られていて、おめでたい雰囲気のなか始まったグナーワのパフォーマンスは、
トランスを誘うディープな儀式めいたものではなく、華やいだ親族パーティーのようでした。
グナーワの集会で聴かれる、ピンと張り詰めた緊張感のあるグナーワも凄みがありますけれど、
お祝いの席らしい、リラックスした雰囲気で聴くグナーワというのも、いいもんですね。
ハッサンも軽く歌っているようなんですが、伸びのあるヴォーカルは実にパワフル。
親指ではじくゲンブリのリズムの逞しさも格別です。
岩堀親子さんのタップ・ダンスにも魅せられました。
大会で披露するような真剣勝負のパフォーマンスとは別物の、余裕のあるダンスなんですけれど、
そんな力の抜けたダンスこそ実力が垣間見えるというか、
タメの利いたリズム感に確かなキャリアが感じられました。
ステップの引き出しもものすごくありそうで、
型にはまらない軽やかなパフォーマンスはとても魅力的でした。
楽屋におじゃまをすると、ハッサンはオバーマの大統領選勝利に上機嫌。
ちょうど6時間前、オバーマ再選のニュースが伝わってきたばかりで、
CDにもOBAMAのサインを入れるほどのはしゃぎぶり。
ニュー・ヨークに居を移し、モロッコよりアメリカでの暮らしの方が長くなったハッサンにとって、
オバーマの再選は何にも代え難い喜びなんでしょうね。
一緒に写真を撮ろうと、ゲンブリ(ハッサン曰く「シンティール」)をぼくに抱えさせ、
ぼくの肩に手を回して、「Say! OBAMA!」と喜ぶハッサンでありました。
Hassan Hakmoun "SPIRIT" Healing no number (2007)
2012-11-09 00:00
コメント(2)
今頃この記事を読んでいます。
凄かったですね!私は結構トランス状態でした(笑)
それから、妻の鋭い視線を気にしつつ海上さんのDJでも踊り、
私、一緒に踊っていた女性たちと話もしていないのに妻はご機嫌斜め...
お陰で、帰りの地下鉄は散々でした(笑)
自由を奪われた籠の鳥ですね。
by ホシナ (2012-11-14 20:51)
アハハ、奥さんと一緒に来てるのに、一人でイっちゃダメじゃないですか。一緒にコンサートに付き合ってくれる奥さんなんて、なかなかいないんだから、大事にしなきゃいけませんよ(^-^)
by bunboni (2012-11-14 21:07)