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エチオピアン・ワンマン・バンド ハイル・メルギア

Hailu Mergia  SHEMONMUANAY.JPG

うわー、こりゃ泣けるなあ。

エチオピア音楽黄金時代末期のトップ・クラス・バンド、
ワリアス・バンドの鍵盤奏者だったハイル・メルギアが、
アメリカ・ツアーを終えてそのままアメリカに居を移し、
新たなバンドとともに、アメリカ各地やヨーロッパをツアーしていた合間に、
ワシントンDCで録音した85年のインスト作を、CD化したもの。

チープなドンカマが
♪ちーっ、ち、ちーっ、ち、ちーっ、ち♪ と鳴るリズムの上に、
エレクトリック・ピアノがバッキングを付け、
アコーディオンがメロディを奏でるというワンマン・バンド演奏。
ところどころでモーグが、♪ぴよ~~~ん♪ なんて効果音を付け、
思いっきり脱力させられます。
なんとも情けないサウンドで、低予算これに極まれりみたいなレコーディングですが、
これでティジータのような抒情味のあるメロディをなぞると、
なんともグッとくるんですよねえ。

アフリカ音楽カセットのマニア、ブライアン・シンコヴィッツさんのレーベル、
オウサム・テープス・フロム・アフリカの第4弾です。
前回のソマリアのアフロ・ソウル・バンドのリイシューは感心しなかったけど、
今回のチョイスは良いんじゃないですかね。

B級ですらない、C・Dクラスのカセット作品をCD化するという、
マニアの道楽みたいなレーベルですけれど、
第1弾のマリのナハワ・ドゥンビアや第2弾のガーナのボラなど、
目の付け所が面白い。
リイシューする意義などミジンもない
アフロ・ロックやアフロ・ソウルばかり掘るレーベルとは
セレクトのセンスが違っていて、ぼくは一目を置いています。

このアルバムも場末感は強烈に漂うけど、リズム・マシーンの無機質なビートと、
アコーディオンのオリエンタルなメロディの対比がなんともクール。
ふわふわと浮遊するエキゾ・メロウなサウンドスケープは、
チープだからこそ生まれたミニマルな味わいを醸し出しています。
アディス・アクースティック・プロジェクトが好きな人にもアピールする、
優美でラウンジーなエチオ抒情に酔えます。

Hailu Mergia "HAILU MERGIA & HIS CLASSICAL INSTRUMENT : SHEMONMUANAY" Awesome Tapes From Africa ATFA006 (1985)
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