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パウリスタの粋を継ぐ若者 マウリシオ・ジェルマーノ [ブラジル]

Maurício Germano  SAMBA, SAMBINHA E SAMBÃO.JPG

う~ん、若いけど、味のあるサンバを歌えるじゃない、このお兄ちゃん。
イマドキの青年といった風貌で、どんなサンバを歌うのかと思えば、
オールド・スクールな下町の雰囲気を醸し出すサンバに、すっかり嬉しくなっちゃいました。
パウリスタなのだそうで、アドニラン・バルボーザ譲りの粋も感じさせますよ。
ソフト帽もダテじゃないですね。

ゲストの歌手たちとの即興も交え、なかなか軽妙洒脱なところを聞かせていて、
これがデビュー作というのは、ちょっと出来すぎの感をおぼえるほど。
カヴァキーニョとバンドリンを弾くほか、作編曲もマウリシオ自身がこなしており、
これは大した実力の持ち主です。

バックにはサンパウロの精鋭たちが集まり、引き締まったパーカッション・アンサンブルに、
ホーン・セクションも効果的に配されていて、申し分ありません。
7弦ギターはサンパウロのヴェテラン、ゼー・バルベイロが務めていますよ。
http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2010-07-31

こういう良質のサンバが、若手からちゃんと生み出され続けていることは、
サンバ・ファンとしては心強く、嬉しい限りです。
今年に入ってから、女性ではスサーナ・ダル・ポス嬢、
男性ではこのマウリシオ・ジェルマーノ君と、
今後に大いなる期待を寄せられる新人のデビュー作が相次いでいて、
喝采を贈りたいですね。

Maurício Germano "SAMBA, SAMBINHA E SAMBÃO" NG2 NGCD000950 (2013)
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