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小学校低学年のヘヴィ・ロテ盤 ミリアム・マケーバ [南部アフリカ]

Miriam Makeba  THE INDISPENSABLE 1955-1962.jpg

胸の奥底から、甘酸っぱいものが湧き上がってくるような、
なんとも表現しがたい懐かしい思い。
身体に染みこんだ半世紀前の記憶を呼び覚まされたのは、
フレモオ・エ・アソシエが復刻した、ミリアム・マケーバの初期録音集3枚組のディスク3。

ここにマケーバの62年作“THE MANY VOICES OF MIRIAM MAKEBA” が
まるごと収録されているんですけど、これをヘヴィ・ロテしてたのは、7歳か8歳だったか。
はっきり覚えていませんけど、とにかく小学校低学年の頃。
いやー、ほんとによく聴きました。

父親が聴いていたレコードのおかげで、
3・4歳の頃から、ぼくがミュージック・クレイズになったことは、
これまでも何度か書いたと思いますが、
幼稚園児で知ったセリア・クルースに次いで、ガキのぼくが夢中になったのが、
小学校低学年の時に聴いたミリアム・マケーバでした。
そのきっかけのレコードが、
この“THE MANY VOICES OF MIRIAM MAKEBA” だったんですよ。

真っ黒な背景にマケーバの顔を3つ合成したジャケット、
アメリカのカップから出たこのレコードは、当時日本盤でも出たんですよね。
親父はこのアフリカの歌手はいいぞと言いながら聞かせてくれたんですが、
親父より、ぼくの方がトリコになってしまったんでした。
B面最後の曲でフィーチャーされる、スティールドラムの音が不思議でねえ。
何十年ぶりかに聴き直しましたけれど、背中がぞくぞくするような快感に襲われました。

おそらく本作はこれが初CD化のはず。
アメリカ・デビュー作となった60年のRCA盤も、ディスク2と3に分かれて完全収録されています。
ディスク1と2には、デビュー当初のマンハッタン・ブラザーズに客演した録音に、
女性コーラス・グループ、スカイラークス時代の録音、マケーバが世界に知られることとなる
ミュージカル「キング・コング」と、歴史を追って編集されていて、
アメリカに亡命するまでのマケーバを俯瞰した、最良の編集作となっています。

Miriam Makeba "THE INDISPENSABLE 1955-1962" Frémeaux & Associés FA5496
コメント(2) 

コメント 2

イワタニ

小学生でミリアム・マケーバ? 信じられん!
ぼくは、山本リンダだったですよ。
でも、ミリアム・マケーバと山本リンダ、ちょっと共通点がありそうだなぁ・・・ナイナイ!
by イワタニ (2015-07-11 02:04) 

bunboni

パンチが利いていて、理屈ぬきにガキ好みってところは共通するんじゃ。
by bunboni (2015-07-11 08:33) 

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