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タイ仏教歌謡のアイドル・デュオ ウタイラット・グートスワン&チャンチラー・ラーチャクルー [東南アジア]

Utairat Kerdsuwan & Janjira Rachkru.jpg

まだ10代にも見える女の子二人が歌うのは、
ルークトゥンでもなければモーラムでもなく、なんと仏教歌謡のレーですよ!
ついにレーにも、アイドルの波がやってきたってことか。
ルックスこそアイドルみたいですけど、歌唱力は驚くべき高さですからね。

ミャンマーのメーテッタースウェといい、最近東南アジアに仏教歌謡がきてますねえ。
http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2015-10-11
タイのレーもここのところ、ジプシー・シーサコーン、ジョムクワン・カンヤーと、
立て続けに女性歌手の良作が続いていたし。
http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2015-07-09
http://bunboni58.blog.so-net.ne.jp/2015-11-20

で、この新人デュオのアルバムなんですが、
ぼくもようやくこの音楽の聴きどころが、ようやくわかってきたみたい。
というのも、これが5年前だったら、「単調な繰り返しばかりで退屈!」なんて、
一刀両断してた気がするんですよね。

ワン・コードのメロディはすごい単調だし、プロダクションも低予算ルークトゥン仕様。
曲の始まりにシンセがピーヒャラとやすっぽい音色を鳴らすほかは、
ピンがうねうねと反復フレーズをひたすら繰り返すのみ。
なので、二人の歌の掛け合い以外、聴きどころはまるでないわけなんですけれど、
二人のコブシ回しが絶妙すぎて、ぜんぜん退屈しないんですよ。
あ、でも、レーをまったく聴いたことがない人には、おすすめしませんけどね。

これがワイポットあたりのヴェテランだったら、歌唱が円熟しているあまりに、
このプロダクションでは退屈しちゃうと思うんですよね。
やっぱり、若いって、それだけで素晴らしい才能なんだよなあ。
一所懸命に歌う姿に、聴き手の背も伸びるというか、それだけで十分惹きつけられます。

Utairat Kerdsuwan & Janjira Rachkru "SOMBAT THAI" NVK Group NVKCD214 (2015)
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