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UK産無国籍アフリカン・ポップの伝統 オニパ [ブリテン諸島]

Onipa  OFF THE GRID.jpg

おぅ、新作はリアル・ワールドからだよ。
オニパ、出世したなあ。

パチモン・ジャケットのデビュー作から、
https://bunboni58.blog.ss-blog.jp/2019-02-02
ストラットに移って出したセカンド作は、宇宙へ飛び出してしまったと思いきや、
https://bunboni58.blog.ss-blog.jp/2020-03-30
リアル・ワールドにフックアップされた本作は、地球に帰還した印象。

アフロフューチャリズムに傾倒してエレクトロに振り切った前作とは趣向を変え、
パーカッションの生音を強調して、各種シンセとブレンドさせていますね。
フィン・ブースのドラムスも、前作より格段に存在感を増しています。

ジャケットも前作のアフロフューチャリスティックなデザインから、
ガーナの新進フォトグラファー、ローステッド・クウェクの写真を起用。
ローステッド・クウェク(本名アウク・ダルコ・サミュエル)は、
97年ガーナ、スフム生まれ。
K.O.G のソロ・デビュー作のジャケットも手掛けていた人です。
https://bunboni58.blog.ss-blog.jp/2022-08-17
新時代のアフリカン・コンセプチュアル・フォトグラフをリードする才能で、
電話機を主題に据えたこの写真も、インスピレーションが素晴らしいですね。

バラフォン、ンビーラ、コラなどのアフリカの楽器音をまぶしつつ、
エレクトロなダンス・ミュージックに回収するというオニパのコンセプトは、
デビュー作から一貫しています。
今作はムーンチャイルド・サネリー、ダヴィッド・ウォルターズ、デレ・ソシミ、
テオン・クロスといったゲストを迎え、
洗練されたダンス・ポップにさらに磨きがかかっています。

ふと思ったんだけど、UK産無国籍アフリカン・ポップというコンセプトは、
オシビサ以来のUKポップの伝統なんでしょうかね。

Onipa "OFF THE GRID" Real World CDRW253 (2023)
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